定例の「次は何を買おうかリスト(配当貴族銘柄編)」のアップデートを行いました。
配当貴族銘柄とはご存じのとおり25年以上連続銘柄を続ける企業のこと。
そして取り上げた銘柄は、以下の基準を満たしている銘柄。
・S&P500銘柄
・25年以上連続増配継続
・時価総額30億ドル以上
・各四半期のリバランス日前の直近3ヶ月間の1日平均取引高が500万ドル以上であること。
まずこちらは配当利回り順のリストとなります。
トップ10の中で我々になじみのある銘柄と言えば、相変わらずの3M(スリーエム)、IBMと言ったところでしょうか。
続いて紹介するのがこちらのリスト。
こちらはトータルリターン(10年)が市場平均(SP500)に連動する代表的なETFであるVanguard S&P 500 ETF(VOO)のトータルリターン11.02を超える銘柄のみをピックアップしています。
トータルリターンとは
トータルリターン(Total Return)とは、一定期間内に投資商品への投資から得られる総合収益を指します。
これにはキャピタルゲイン(譲渡益)だけでなく、再投資された分配金(インカムゲイン)などが含まれます。
こうした利益の合計額を投資コスト(購入価格)で割ってパーセンテージで表すことが多く、総収益率ともいいます。
トータルリターンは、投資信託の運用成績を表す際に用いられます。
分配金を全て再投資したと仮定し、ある一定期間の分配金込みの基準価額の騰落率を年率で表します。
(SMBC日興証券HPより)
全22銘柄を見るとやはり高配当と高成長は両立しない、というセオリーを垣間見ることのできるリストとなっていますが、唯一の例外が第8位で配当利回りが4.4%のアッヴィ(ABBV)。
ある意味(というか良い意味で)異常と言えるわけですが、アッヴィはいわゆる2023年の壁、つまり主力製品ヒュミラの米国での特許が切れた、ということで10月27日の2023年第3四半期決算発表において今期2023年通期予想を上方修正したとは言うものの、調整後1株利益が前期2022年の13.77ドルから約2割もの減益の11.19ドル~11.23ドルのレンジとしている点は注意が必要。
今期来期は我慢の年となると認識しています。
そんな訳あり銘柄のアッヴィ以外で利回りが3%を超えているのは公益事業銘柄のネクステラ・エナジー(3.3%)のみとなっているわけで、やはりいいとこ取り、つまり、
25年以上連続増配を継続しつつ利回りが高いにもかかわらず株価も上昇している銘柄はなかなか存在しない。
という現実を表すリストとも言えるのではないでしょうか。
ただそんな中でもこうやって毎月リストを愚直にアップデートすることで、いつの日か2019年にアッヴィを初めて購入した時のように、連続増配+株価上昇+高利回りのいわゆる二兎取りならぬ三兎取り銘柄に新たに出会える日が来る、と信じています。
10月の米国株式市場は長期金利の上昇もあり引き続き低調に推移したわけですが、長きに渡り増配を継続してきた銘柄が投資家に安心感を与えていること、これだけは確かです。
何はともあれ本リストが皆さんの銘柄選びの参考になれば幸いです。
(本リストに基づく投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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