現地時間の12月12日、今年5月に購入したバイオ医薬品大手のアムジェン(AMGN)が配当金のお知らせをリリースしました。
アムジェンと言えば増配。
直近の増配率は以下のとおりとなっており、見事としか言いようがありません。
直近の業績ですが、10月31日に公表した第3四半期決算は増収増益(調整後1株利益)。
そしてアナリスト予想との比較では以下のとおり売上は若干下回ったものの調整後1株利益は予想を上回る結果となっています。
ということで、前置きが長くなってしまいましたが、発表内容は以下のとおり。
アムジェン(NASDAQ:AMGN)は本日、取締役会が2024年第1四半期の1株当たり2.25ドルの配当を宣言したことを発表しました。
これは12年連続の増配であり、アムジェン社がイノベーションへの投資とバランスシートのデレバレッジを継続していることを示すものです。
配当金は、2024年2月16日の営業終了時の株主名簿に記載された株主に対し、2024年3月7日に支払われます。
これまでが1株当たり2.13ドルでしたから、5.6%の増配となります。
過去の増配率と比較するとざっくり半減。
非常に残念な結果となりましたが、当方当面はこの銘柄をホールドするつもりです。
その理由ですが、やはりホライズン・セラピューティクス(HZNP)の約278億ドルでの巨額買収への期待。
10月6日に買収が完了したことをリリースしたわけですが、2024年以降、Non-GAAPベースの1株当たり純利益上乗せを見込んでいる。
むろん全額借金での資金調達となったことから600億ドルを超える有利子負債を抱えることになった。
となれば買収後は借入金の返済の最優順位が高くなることはやむを得ない。
少なくとも当面自社株買いを行う余力はないでしょう。
ただアムジェンと言えば株主還元、つまり配当を優先してきた企業。
買収後もその政策維持に期待しつつ、通期予想を含め買収後初めてとなる第4四半期の決算発表内容に注目しているところです。
(大型買収資金を全額借入でまかなった企業への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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