ヘルスケア大手のジョンソン エンド ジョンソン(JNJ)が現地時間の7月17日に2024年第2四半期決算を発表しました。
まず以下がGAAPベース、いわゆる会計基準ベースでの概要。
売上は、前年同期比で4.3%の増収(為替の影響を除いた場合は6.6%の増収)。
これを以下事業セグメント別で見ると、革新的医薬品が新型コロナワクチンが40%減の1億7,200万ドルとなったものの、主力製品の乾癬治療薬ステラーラ、血液がん治療薬ダラザレックス、前立腺がん治療薬アーリーダ等が好調で前年同期比5.5%増。
そして医療技術部門は、市場予想を下回ったものの前年同期比2.2%増となっています。
次に利益ですが、1株利益は前年同期の2.05ドルに対し1.93ドルと5.9%の減益となりましたが、これは主に心疾患向け医療機器メーカーのショックウエーブ・メディカル社の買収関連費用を計上したことによるものであり、買収を含む特殊要因を除いた調整後1株利益は以下のとおり前年同期比10.2%増となっています。
またアナリスト予想との比較では以下のとおり売上、調整後1株利益ともに予想を上回りました。
最後に注目の今期2024年通期予想ですが、売上(会計基準ベース)は前回予想の880億ドル~884億ドルを維持、一方調整後1株利益は前回予想の10.60ドル~10.75を引き下げ10.00ドル~10.10ドルとしています。
ただ、引き下げの理由は買収によるものであり、買収を除く調整後1株利益見通しは業績改善により前回予想の10.68ドルから10.73ドルに引き上げています。
以上、通期予想利益の引き下げは残念ですが、その理由は心疾患向け医療機器メーカーのショックウェーブ・メディカル、バイオテクノロジー企業イエロージャージー・プロテオロジックス(Proteologix)買収(関連費用計上)によるもの。
つまり将来への布石のためであり、ホルダーとしては買収効果を長い目で見てあげたいと考えています。
ということで、売上〇、利益〇、通期予想✕=(でも)ホールドです。
(今年後半にベストセラー医薬品(乾癬(かんせん)治療薬「ステラーラ」)が後発薬との競争に巻き込まれる銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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naobito様
ジョンソン・エンド・ジョンソンも少し保有しています。
株価はさえませんが、売上、利益をしっかり上げ続けているようなので、辛抱強くホールドしたいと思います。
先日のモーサテで、最新の心疾患カテーテルが取上げられ、市場の成長が期待されているようです。
主に取上げられたのは、ボストン・サイエンティフィックですが、同業としてジョンソン・エンド・ジョンソンの名前も挙がっていました。
ショックウェーブ・メディカルが近い将来、収益に大きく貢献するのではと期待しています。(^^)
うっかり小平次さん
ジョンソン・エンド・ジョンソンも保有されていたんですね。
確かに株価はさえませんが、しっかり結果を出していますのでいつか株価が追いつくことを期待したいですね。