決算発表

IBMの2025年第2四半期決算 売上〇、利益〇、通期見通し△ = 保有継続

IBMが現地時間の7月23日に2025年第2四半期決算を発表しました。

概要は以下のとおり。

まず売上ですが、AIのアップグレードに関連して大量データ処理能力を持つメインフレーム・サーバーの需要が押し上げられたことも追い風となり前年同期比7.7%の増収(為替の影響を除くと約5%の増収)。

事業(セグメント)別の売上は以下のとおり。

ファイナンシング(Financing)事業以外の事業で増収となっており、注目のソフトウエア(Software)事業はクラウド向けのオープンソース製品を提供するレッドハット事業が16%増と伸び前年同期比9.6%の増収と好調を維持。

次に売上総利益率(グロスマージン)ですが、こちらもファイナンシング(Financing)事業以外の事業で良化(増加)し、全体では58.8%と前年同期比で2%増となっています。

続いて1株利益は粗利益率の増加等により前年同期比で会計基準ベースでは17.9%増、また買収や退職給付関連費用等の特殊要因を除いた調整後1株利益は前年同期の2.43ドルに対し2.80ドルと15.2%増となっています。

またアナリスト予想との比較では、以下のとおり売上、調整後1株利益ともに予想を上回っています。

最後に注目の今期2025年の通期見通しですが、売上は前回見通しの売上成長率(為替の影響を除く):少なくとも5%を維持、そしてフリー・キャッシュ・フローは前回見通しの約135億ドルに対し135億ドル以上と見通しを引き上げています。

以上、第3四半期は増収増益、そしてアナリスト予想を上回り通期見通しもフリー・キャッシュ・フローを引上げ好調な決算となりました。

さらにトランプ関税による影響に関しては、この銘柄の場合数十カ国で事業展開している点は強みと言えます。

発表後の株価はソフトウエア事業が予想ほど伸びなかったことから大きく値を下げていますが、これまでこの銘柄にしては珍しく急ピッチで値を上げて来た反動であり気にしていません。

ということで、売上〇、利益〇、通期見通し△ = 保有継続

です。

(増配率が超低空飛行を続ける配当貴族銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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