銘柄研究

ギリアド・サイエンシズが通期予想を上方修正 もやはりこの銘柄は長い目で見るべき理由

バイオ医薬品銘柄のギリアド・サイエンシズ(GILD)が現地時間の1月11日に2020年の通期予想の上方修正をリリースしました。

ギリアド・サイエンシズ(Gilead Sciences, Inc.)は医薬品の発見・開発・商業化を行う研究型バイオ医薬品会社である。

【事業内容】

同社の製品ポートフォリオと治験薬のパイプラインはヒト免疫不全ウイルス、後天性免疫不全症候群(HIV/AIDS)、肝疾患、癌、炎症、呼吸器疾患、心血管疾患を含む。

HIV/AIDS患者用製品は「Descovy」、「Odefsey」、「Genvoya」、「Stribild」、「Complera」、「Eviplera」、「Truvada」、「Emtriva」、「Tybost」、「Vitekta」を含む。

肝臓疾患患者用製品は「Vemlidy」、「Epclusa」、「Harvoni」、「Sovaldi」、「Viread」、「Hepsera」を含む。同社は血液学・腫瘍疾患の患者にZydeligを提供する。

心臓血管疾患の患者用製品は「Letairis」、「Ranexa」、「Lexiscan」を含む。

炎症・呼吸器疾患治療用の製品は「Cayston」と「Tamiflu」を含む。

(SBI証券より)

その内容は以下のとおり。

まず売上ですが、現在新型コロナウィルスに対する治療薬として使用されているレムデシビルがウィルス感染の拡大に伴う需要増により大きく伸びたことから10月28日時点の公表値を上方修正しています。

ちなみにレムデシビルの売上は日本円換算で3,000億円近くに達しているのが見て取れます。(うち第4四半期の売上は約19億ドル(約2000億円)と大きく伸びています。)

そして利益の方も、1株利益(損失)は特殊要因を除外したNON-GAAPベース、GAAP(会計基準)ベースともに前回予想を上方修正しています。

まさにレムデシビル様様、ホルダーにとってはうれしいニュース。

但し今回の上方修正は新型コロナ特需によるものであり、あくまで短期的な動きととらえる必要があります。

実際レムデシビルを除いた第4四半期の売上高はウォール街の予想をわずかに下回っています。

現在この銘柄の主力製品はHIV関連治療薬であり今後大きな成長はそれほど望めない。

ということで、短期的な業績は新型コロナの感染状況次第。

ただ以前も書きましたが、ギリアド・サイエンシズは第2の柱を育てるべく2017年8月にはがん免疫療法の一つである「CAR-T細胞療法」のリーダー企業の1社であるカイトファーマ社を、そして2020年3月にはがん免疫治療薬を開発するフォーティセブン社を買収。

さらに2020年9月にはイミュノメディックス社の買収を発表し、がん治療薬開発に注力中となっています。

以上ホルダーとしては今回の上方修正は上方修正として控えめに喜び、今後も長い目でこの銘柄を見て行きたいと考えているところです。

(第2の柱の種まき中の銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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