生活用品大手のプロクター&ギャンブル(PG)が現地時間の4月20日に第3四半期決算を発表しました。(P&Gは6月決算です。)
概要は以下のとおり。
まず売上高は前年同期比で5%(為替の影響を除くと4%)の増収と第2四半期に引き続き好調でした。
セグメント別に見た売上増減の明細は以下のとおり。
御覧のとおりすべての事業部門が増収、特にビューティと家庭用洗剤や清掃用品等を扱うファブリック&ホームケア部門が好調。
また利益の方も売上増加とマージン増加等により会計基準ベースで前年同四半期の1.12ドルから1.26ドルへと13%の増益、と二ケタ増益を達成。
売上、利益ともにアナリスト予想を上回りました。
更にうれしいニュースは今年度の自社株買い計画を10億ドル引き上げ、110億ドルとすることを発表したこと。
先般10%もの増配を発表していますし、まさにインカムゲイン投資家身寄りに尽きる銘柄と言えます。
尚、前回第2四半期で上方修正した通期見通しについては今回据え置いています。
以上、今回も好調な決算となりましたが、心配なこともあります。
それがコモディティや輸送コスト等の上昇に対処するため、おむつ(パンパース)や生理用品(ウィスパー)などを対象に米国で一部製品の価格を値上げする方針を示したこと。
なんでもコスト高によって第4四半期の業績は圧迫されつつあるとのこと。
但し、この銘柄の商品力をもってすれば、たとえ値上げをしたとしてもきっちりと目標はクリアしてくれる、と楽観視しています。
(コスト上昇圧力にさらされている銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
よろしければ応援クリックお願いします。
にほんブログ村