以前の記事でロシアのウクライナ侵攻が与える影響についてフィリップ モリス(PM)とマクドナルド(MCD)を取り上げたわけですが、(好評につき(??)今回は食品・飲料大手のペプシコ(PEP)を取り上げてみたいと思います。
実はペプシコの製品は世界200カ国以上に販売されており、国数だけで見ればマクドナルド以上のグローバル企業。
そのペプシコですが、2021年の年次報告書を見ていて気になるデータがありました。
それが主要工場。
地域別の主要工場でヨーロッパ地域の3工場のうち2工場がモスクワとモスクワから110kmの位置にあるカシーラという都市にあることがわかったのです。
では今回の侵攻によってどの程度の影響を受けるのか?
ということで確認したのがこちらのデータ。
まずこちらは2021年12月期の地域別の売上となりますが(残念ながら年次報告書には国別の売上情報はありませんでした。)、北米3セグメント(FLNA、QFNA、PBNA)を合わせるとその割合は60%を占め、ペプシコの場合北米地域が占める割合が非常に高いことがわかります。
一方ロシアが属するヨーロッパ(水色参照)が占める割合は16%とそこそこの割合。
では利益の方は?
ということで確認したのが地域別の営業利益情報。
営業利益になると北米地域が占める割合が67%にまで上昇し、ヨーロッパ(水色参照)は10%と全体の1割程度であることが見て取れます。
残念ながらヨーロッパに占めるロシアとウクライナの割合については確認できませんでしが、それほど大きな割合ではないと推測しており、よしんばロシア等を含むヨーロッパ全体が今回の件で経済的に大きな打撃を受けたとしても、その製品の性質上それほど大きな影響は被らないと考えているのですが楽観的過ぎるでしょうか?
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