たばこ銘柄のアルトリア(MO)が現地時間の2月1日に第4四半期決算を発表しました。
概要は以下のとおり。
まず売上ですが、前年同期比で2.3%の減収。
これをたばこ製品別で見ると、以下のとおりメイン事業の紙巻きたばこが数量ベースの減少(前年同期比12%減)を値上げでカバーしきれず金額ベースでは2.4%の減収、そして無煙(Oral)たばこは数量ベース(4.3%減)、金額ベース(4.7%減)ともに減少している状況が見て取れます。
次に1株利益ですが、会計基準ベースでは前年同期比で70%を超える増益となっていますが、これは主に特殊要因(法人税関連、2021年クロノス、2021年ABI関連等)によるものであり、これらを含む特殊要因を除いた調整後1株利益は1.18ドルと前年同期の1.09ドルに対して8.3%の増益となっています。
そしてアナリスト予想との比較ですが以下のとおり残念ながら売上は予想を下回ったものの、調整後1株利益は予想を上回っています。
最後に注目の今期2023年通期予想ですが、調整後1株利益で4.98ドルから5.13ドルと2022年の4.84ドルの実績に対して2.9%から6%の増益としています。
以上、売上は厳しい結果となりましたが、利益の方は実績、予想ともにまずまずの数字であり一安心しています。(まあアルトリアにとってこのパターンは”通常パターン”と言えるのですが、、、)
アルトリアと言えば、調整後1株利益の80%を配当に回すことを公言しているわけですが、2022年は総額3,810万株の自社株買いを実施、そして今回2023年12月までに10億ドルの自社株買いを新たに発表、通期予想数字と合わせ来年の増配に向け着々と手を打っています。
ということで、売上×、利益〇、予想〇 + 自社株買い10億ドル=ホールド
とします。
(フィリップモリスと完全に競合する道を選んだ銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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