研究開発型バイオ医薬品企業のアッヴィ(ABBV)が現地時間の4月3日にForm 8-Kを提出し、2026年第1四半期と通期の見通しを公表しました。
Form 8-Kとは
Form 8-Kは、アメリカ合衆国において、株式公開企業(SEC登録企業)に提出が義務付けられている、SEC向け報告資料の開示様式(フォーム)のことをいいます。
現在、SEC登録企業では、会社支配権の変更、企業買収、行政処分、破産、取締役の退任、監査人の変更などの財政状態に影響を与えるイベント(特別な事象)が起こった場合に、このフォームを用いてSEC(米国証券取引委員会)に報告すると共に、迅速な対外発表が求められています。
(iFinanceより)
その内容は以下のとおり。(※管理人勝手意訳)
営業成績および財務状況
・2026年第1四半期の会計基準ベースの利益および調整後非会計基準ベースの利益には、取得した仕掛研究開発費およびマイルストーン費用が税引前で7億4,400万ドルが含まれる見込み。
・これは会計基準ベースの希薄化後1株当たり利益および調整後非会計基準ベースの希薄化後1株当たり利益に対してそれぞれ0.41ドルのマイナスの影響を与えることになる。
・2026年3月31日に終了した四半期の業績は確定しておらず、当社の財務諸表決算手続きの対象となる。また最終的な業績がこれらの暫定的な見積もりと異なる可能性は否定できない。
・アッヴィの2026年通期の調整後希薄化後1株当たり利益ガイダンスの範囲は、2026年第1四半期の買収関連仕掛研究開発費およびマイルストーン費用の影響を含め、13.96ドル~14.16ドル。
・アッヴィの2026年第1四半期の調整後希薄化後1株当たり利益ガイダンスの範囲は、2026年第1四半期の買収関連仕掛研究開発費およびマイルストーン費用の影響を含め、2.56ドル~2.60ドル。
ということで要約すれば、仕掛研究開発費およびマイルストーン費用が第1四半期に発生するため今回第1四半期及び通期予想の(下方)修正を行ったということ。
・仕掛研究開発(インプロセスR&D)とは、企業の買収等によって資産、負債を受け入れることになるが、そのうち、特定の研究開発目的に利用されている資産をいう。
・マイルストーン費用とは、医薬品の開発の進捗に伴って発生する費用をいう。
つまり前回2025年第4四半期決算発表時の通期予想(調整後1株利益)14.37ドル~14.57ドルと比較すれば約3%減となる。
しかし当方、この銘柄を変わらずホールドします。
その理由ですが、そもそも通期予想には将来の期間に発生する可能性のある仕掛研究開発費およびマイルストーン費用の影響は除外されているから。
そして除外の理由は将来の発生および時期が不確実であり予想することが困難なためであり、その旨記載してあった。
つまり今回第1四半期の決算作業を行う中で発生する研究開発費およびマイルストーン費用がある程度固まったことから数値の公表を行った、ということで金額規模はともかく事前に想定された内容だから。
というか長期投資を旨とする当方、ブラックマンデーやITバブル崩壊、さらにはリーマンショックをくぐり抜け、アボットラボラトリーズの時代を含め53年もの長きに渡り連続増配を続けるこの銘柄と今後も歩みを共にするスタンスに何ら変わりはありません。
さらにはロバート・マイケル最高経営責任者(CEO)の(2025年第4四半期決算発表での)以下の発言、そしてこれまでどおりこの銘柄の稼ぐ力と増配力を信じたいと思います。
「2025年はアッヴィにとって再び輝かしい年となりました。米国におけるヒュミラの独占権喪失後、わずか2年目で過去最高の売上高を達成し、当社の多角化された成長基盤の強さを際立たせました。」
「当社の強みであるファンダメンタルズに基づき、2026年も力強い成長が見込まれます。この勢いとイノベーションへの投資が相まって、アッヴィは長期的な成功へと導きます。」
(CEOの強気な発言を妄信しての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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