現地時間の8月30日に家電等の量販店のベスト バイ(BBY)が第2四半期決算を発表しました。(尚ベスト バイの決算期は1月ですので今回は5月から7月までの期間となります。)
ベスト バイと言えばアメリカではお馴染みの企業であり、国内は全州に店舗がある一方、海外は中国は2011年にすべての店舗を閉鎖、またメキシコは2022年第1四半期にすべて閉鎖し現在はカナダのみとなっています。
その概要は以下のとおり。
まず売上ですが、前年同期比で約13%の減収となりました。
売上全体の93%を占めるメインの国内売上において商品売上では、第1四半期同様ほぼすべてのカテゴリーで既存店売上高が減少、コンピュー タとホームシアターの減少が大きく影響しています。
そして国内オンライン売上も、既存店ベースで14.7%の減少に終わっています。
また利益の方ですが、売上の減少及び主に以下の要因による国内売上総利益率の減少等によって1株利益は会計基準ベース、そして調整後1株利益(NON-GAAPベース)ともに約5割の減益に終わっています。
(1)サービスマージン率の低下
(2)プロモーションの増加など、製品マージン率の低下
(3)サプライチェーン費用の増加。
但しアナリスト予想との比較では以下のとおり売上、1株利益ともに予想を上回り、特に1株利益は大きく上回る結果となっています。
最後に通期予想ですが、以下のとおり前期比で既存店売上で11%減、また調整後営業利益率は4%としています。
ということで、購入してまだ日の浅いこの銘柄ですが、前年同期比で見れば散々足る結果に終わった、と言わざるを得ません。
但し、政府の景気刺激策の恩恵を受けた前期とは異なり、この銘柄に限らず現在小売業界は新型コロナ特需からの反動プラス原材料、物流費上昇等インフレの影響、さらには想定以上の利上げ予想等で明らかに逆風下の状況にあることを考えれば想定内の結果と考えています。
そして当方が見ている、というか気にしているのは配当、増配。
その意味で今回大きな懸念が生じました。
それは、
第2四半期中に自社株買いを中断したこと。
この銘柄の増配タイミングでの配当のお知らせは来年3月、とまだ時間はありますのでとりあえずホールドとしますが、今後の決算次第では売却も視野に入れねばなりません。
(景気後退の影響をもろに受ける銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
よろしければ応援クリックお願いします。
にほんブログ村