銘柄研究

AT&Tのスピンオフの詳細が明らかになりました

以前から通信大手AT&T(T)のワーナーメディア事業のスピンオフについて記事にして来ましたが、現地時間の3月25日にその詳細が以下のとおり明らかになりました。

・4月に予定されている取引完了日に、AT&Tの株主は、AT&Tの普通株式1株につきワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)の株式を約0.24株、非課税で取得する予定。(権利確定日は4月5日の予定)

・AT&Tの株主がAT&Tの普通株式1株につき受け取るWBDの普通株式の正確な数は、AT&Tの普通株式の発行済株式数およびDiscoveryの普通株式の発行済株式数に基づき、取引完了直前に決定される。

・取引完了後AT&Tの株主は、新たに保有するWBDの普通株式とともに、取引完了直前に保有していたAT&Tの普通株式と同じ数の株式を引き続き保有することになる。

・取引完了後、ワーナー・メディア事業の新会社ワーナー・ブラザース・ディスカバリーへの移管を反映して、AT&Tの株価が調整されることになる。

・ワーナー・メディアとの取引が4月に完了する見込みであることから、AT&T取締役会は本日、普通株式について1株当たり0.2775ドルの第2四半期配当も発表した。

 この配当金は、4月14日現在の株式名簿に記載された株主に対し、5月2日に支払われる。

以上、簡単にまとめると、

・AT&Tの株主は、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)の株式をAT&Tの普通株式1株につき約0.24株受け取る。

・AT&T株の保有株数に変更はない。

・スピンオフ後のAT&Tの株価はスピンオフを反映し調整、つまり下落することになる。

・AT&Tの次回5月支払いの配当は、以前から公表されていたとおりこれまでの1株当たり0.52ドルから0.2775ドル(年間ベースで1.11ドル)、つまり47%減配となる。

ということでサプライズはありませんでした。

スピンオフ後ですが、現時点ではワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)については売却を考えています。

その理由は、メディア事業という事業の性質上、おそらく成長を最優先に考えるであろうから株主還元、つまり配当には期待できないから。

では売却資金で何を買うか?

ですが、現時点ではAT&Tの買い増しか、新たな銘柄を買うかで迷っているところです。

以上、ご参考まで。

(スピンオフ直後の銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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POSTED COMMENT

  1. ひろー より:

    こんにちは。

    おぉ、ようやくAT&Tのスピンオフの詳細が明らかになりましたね。
    僕はTはAAPL(Apple Inc.)へ、JNJはDHR(Danaher Corp.)へ既に乗り換えて成長力重視のポートフォリオにしています。
    正直者さんもそろそろポートフォリオの若返りやキャッシュフローの成長を重視した銘柄を入れてみてもいいのでは?と思っています。

    成長力を重視した銘柄でも配当を支払っている銘柄は配当再投資をしなくても如実に配当が雪だるま式に増えていきますし。何より決算書に踊っている数字がイキイキしていてみていて楽しいです。

    • naobito より:

      ひろーさん
      こんばんば。
      確かに成長銘柄は魅力的ですが、当方は年齢が年齢ですので、今後成長銘柄へ投資する可能性は非常に低いです。
      残りの投資年数で冷静に計算してみれば、いくら増配率が高くても購入当初に利回りの高い優良配当銘柄に配当で勝つことは難しいですから。
      その意味では若い方が本当に羨ましいです。可能性は無限ですね。

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