6月9日にバイオ医薬品大手のアムジェン(AMGN)からの配当金を受領しました。
この銘柄の増配タイミングは前回3月支払い時、ということで今回も前回同様1株当たり2.13ドルの配当となっています。
この銘柄の魅力は何と言っても増配率。
過去4年の増配率(宣言日ベース)は以下のとおり10%前後に張り付いています。
・2019年 10.3%
・2020年 10.0%
・2021年 10.2%
・2022年 9.8%
直近の業績ですが、4月27日にリリースされた2023年第1四半期決算は残念ながら前年同期比で減収減益(利益は調整後1株利益で比較)、一方アナリスト予想との比較では以下のとおり売上はほぼ予想と一致、そして調整後1株利益の方は予想を上回る結果となっています。
また今期2023年の通期予想は以下のとおり売上は前回予想の26.0億ドル~27.2億ドルから26.2億ドル~27.3億ドル、また調整後1株利益は17.40ドル~18.60ドルから17.60ドル~18.70ドルへといずれも上方修正しています。
この銘柄の現在の注目点と言えばやはり同業のホライズン・セラピューティクス(HZNP)への約278億ドル(約3兆8000億円)での巨額買収でしょう。
その買収に関して先月米連邦取引委員会(FTC)が買収を阻止するために提訴することを発表。
買収反対の理由についてFTCは、販売額の大きい医薬品を手がけるアムジェンがその立場を利用し、医療保険会社等に対してホライゾンの主力製品の価格設定で有利になるよう圧力をかける恐れがある点を挙げています。
一方この提訴についてアムジェンは「FTCの決定に失望を表明するとともに、この案件が何も競争上の問題を抱えていないことは「十分過ぎるほど証明されてきた」と信じている。引き続き買収を完了させることに尽力している。」とコメントしています。
ただ当初買収は今年前半中、つまり今月までに買収手続きを終えられるとしていましたが、12月半ばまでの手続き完了を目指すとし、日程の後ろ倒しを余儀なくされています。
ということでもちろん予定どおり買収が完了するかどうかも注目ですが、やはりインカムゲイン投資家としては買収により新たに約240億ドルを借り入れることで600億ドルを超える巨額有利子負債を抱えることになるアムジェンが果たしてこれまでと変わらず10%前後の増配率を維持できるのか、により注目しているところです。
(今期巨額買収完了予定の銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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