7月12日にたばこ銘柄のフィリップ・モリス・インターナショナル(PM)から配当金を受領しました。
この銘柄の増配タイミングは次回10月支払い時、ということで今回も前回同様1株当たり1.30ドルとなっています。
そして現地支払日が7月8日でしたから今回はさほどの遅れなく入金したことになります。
さほどの遅れなくと書いたのは、以前にも記事にしましたが当方が取引しているSBI証券においては、現地源泉税が想定と異なる場合、現地保管機関に確認を行い現地源泉税に変更がある場合は再計算することから、支払が大幅に遅れることがあるから。
そしてそのような事態が発生する理由は、この銘柄を保有している方ならご存じのとおり、フィリップモリスの場合は、米国銘柄ではあるものの、現状”80/20 company”に該当するために配当金の大部分について外国税の源泉を免除されている銘柄となっているから。
具体的には、”80/20 company”というのは、ある特定の期間において総収入の80%(以上)が米国外の事業活動から発生している企業のことであり、現状フィリップモリスはその収入のほとんどを米国外の活動から得ており、”80/20 company”に該当している。
その結果、配当の大部分が源泉税を免除されるのですが、国外の事業割合は毎年変わる。
ちなみに今回の配当の場合は、国外の事業活動の割合が95%、課税される部分は全体の5%。
つまり配当総額に対する外国税の税率は、5%×源泉税率の10%=0.5%となっています。
ちなみに1年前の7月の支払いの場合現地支払日は7月11日でしたが、7月24日になってようやく入金されていました。
なので、実は今回も同じくらい遅れると想定していた。
それが思いがけなく早い入金となり、なんだか得した気分。
文字通り人間なんて現金なものです。(オヤジギャグ(?)でスミマセン、、、)
尚、この銘柄の直近第1決算発表時に公表した通期予想調整後1株利益は、以下のとおり前回予想の6.32ドル~6.44ドルに対し6.19ドル~6.31ドルに下方修正していますがこれは為替(ドル高)の影響によるもの。
為替の影響を除いた予想値は前回予想の6.43ドル~6.55ドルに対し6.55ドル~6.67ドルと上方修正しています。
間もなく第2四半期決算が発表されますが、売上は好調のようですので少なくとも為替の影響を除いた予想値の上方修正に期待しているところです。
(米国市場参入により将来”80/20 company”に該当しなくなる可能性のある銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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アルトリアでIQOSを販売していればアメリカ参入もなかったんでしょうか。
アメリカ参入により最近低迷している増配率がアップしたらいいのですが。
タバコは電子タバコになってから従来の病気に関する知見が通用しなくなり肺への影響もわからなくなってきたようです。
配当率がすごく低くなってるので銘柄の扱いも変わりつつあるんですかね(と言っても5%ぐらいありますが)。
通りすがりさん
こんにちは。
両社の合併交渉が破談になったあたりから雲行きが怪しくなりましたが、フィリップモリスのiqosの販売権利の買戻しと無煙たばこ会社スウェディッシュ・マッチ買収によって完全にライバル関係になりましたね。
確かにフィリップモリスの増配率は低迷しています。
当方の場合メイン投資はアルトリアであり、フィリップモリスはごく少額のみの投資となっていることから、増配が続き限りは保有を継続するつもりです。