現地時間の6月24日、(今や)バイオ医薬品銘柄のファイザー(PFE)が配当のお知らせをリリースしました。
そのファイザーですが、2020年までの増配額は毎期判で押したように8セントを続けていましたが、直近2021年3月支払いの増配タイミングでの増配額は四半期ベースで1セントとそれまでの2セントから半減してしまいました。
ちなみに今回のリリース内容は以下のとおり。
・7月30日時点の株主に対し1株当たり39セントを9月7日に支払う。
・今回の配当はファイザーによる331四半期連続の配当支払となる。
前述のとおり通常の増配タイミングは3月支払い時であり、今回も前回同様の配当額となっています。
増配額こそ半減したものの、80年以上もの長きに渡り四半期配当を支払い続けているという事実は十分評価に値するのではないでしょうか。
ファイザーと言えば言うまでもなく今や新型コロナワクチン。
直近の第1四半期決算ではその売上が35億ドルにも達し、前年同期比45%増収のけん引役となったわけですが、注目すべきはこの新型コロナワクチンの貢献分を除いた場合でも8%の増収となっていたこと。
さらにアナリスト予想(FactSet)に対しても、売上、利益ともに上回る結果となっています。
また今期通期予想は御覧のとおり売上、利益ともに前回予想を大きく上回る数字をリリースしています。
となればインカムゲイン投資家としてはやはり増配への期待が高まるというもの。
医薬品銘柄の場合、開発パイプライン(新薬候補)がいかに充実しているかが鍵を握るわけですが、現在開発後期にある新薬候補のポートフォリオは過去数十年で最大となっています。
むろん単に数が多ければいいというわけではないのですが、今や新型コロナワクチンという強い味方を得たこの銘柄においては、現時点では売却の理由は見当たりません。
(一つの製品への依存度を急速に高めつつある銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)