エネルギー大手のエクソン・モービル(XOM)が現地時間の10月28日の第3四半期決算発表において配当に関するリリースを行いました。
エクソンと言えば原油、天然ガス価格上昇で今期の決算は絶好調。
増配は当然として、「あわよくば二ケタ増配も♪」と期待に胸を膨らませていた当方、
ですが、その期待は見事に裏切られました。
リリース内容は以下のとおり。
当社は、第4四半期に1株当たり0.91ドルの配当を発表、配当は12月9日に支払われる予定です。
(0.88ドルから0.91ドルへの)1株当たり0.03ドルの増配は、当社の戦略、事業業績、財務基盤に対する自信を示すものであり、これで40年連続の増配を達成したことになります。
配当金の増加は、約40%が個人投資家である株主の皆様への利益還元に対する当社のコミットメントを示すものであり、今後も安定した配当を継続してまいります。
たった3.4%の増配とは、、、、(お口アングリ)
ちなみに以下は第3四半期時点のキャッシュフロー計算書(累計値)からの数字(※抜粋)となりますが、フリーキャッシュフローは約500億ドル。
これに対して配当支払や自社株買い、さらには有利子負債の返済後でも現預金残高は約300億ドルもある。
仮に今後現在の有利子負債(長期残高は約390億ドル)を全額返済しようとしているのであれば話は別ですが、それは現実的ではないわけで要はお金はうなるほどある。
日本企業ならいざ知らず、金利上昇中とは言え多額の現預金を遊ばせておけば無能経営者の烙印を押される米国企業においてこの状況を放置し続けるはずはない。
ということで、次回3月支払いの配当での連続増配発表に期待する(というか強く要望する)シニア投資家なのでした。
ちなみにライバルシェル(SHEL)は昨年(連続増配を)実施しているわけで、エクソンにできないことはないと思うのだが、、、
(連続増配に期待しての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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2年間は増配がまったくなくその後も0.01ドルの増配で今度こそはとは思っていましたが、シブチンでした、、、
バイデンが石油会社だけ増税するとかすごいことを言ってるのでその影響ですかね?
とにかくシェブロンとは大違いですね、、、
前北さん
こんにちは。
おっしゃるとおりバイデンの増税攻撃が影響していることは確かかもしれません。
ただそもそも価格高騰を招いた一つの原因は自身のクリーンエネルギー政策にもあるわけで、自らの責任を企業に転嫁しているとしか思えませんよね~。
私も石油会社狙い撃ちの増税を懸念してかな?と思いました。アメリカ人の、インフレで苦しんでいるのに自分たちだけ儲かってけしからん、の声が…。今朝のニュースでそんな解説を聞きました。
ロシアに制裁をかけているのはバイデン大統領でもありますが、私たちはおとなしく従うだけですw。戦況が終息する気配はありません。それを思えば配当がどうのと言ってはいけませんね。
でも結構な失言?でした。バイデン大統領の「アメリカ軍は派兵しない(でしたか)。」
みずほさん
お久しぶりです。お元気そうで何よりです。
バイデンさんはお年もお年ですし足元もおぼつかないようですので、お引き取りいただいた方が良いかも、ですね。
石油企業だけ儲かってけしからん!
って思うのはそりゃ普通の感覚だと思いますが、その前に過度なESG政策による石油バッシングで原油価格はマイナスになって結果増配が2年もストップしてその時にバイデン政権はなにか石油企業を助けようとしたでしょうかね。
バイデン政権は支持率は下がる一方ですがロシアの侵攻を止められなかった責任もあるし、戦争が長引いている責任もあると思いますね。
それを全部石油企業が悪いって小学生みたいな反応だと思ってます。
よねださん
支持率低下でもう余裕がなくなっているのでしょうねぇ。
そこまで追い詰められているというか。
当方には「配当を通して株主(市民)に還元している。」という発言の方が説得力があります。
こんばんは。
昨今のSDGsやグリーン・ニューディール政策の逆風で油田の新規開発も銀行からの借入も止められている現状では新規投資することもできず、かと言って配当の支払いが重く。。。ということで手元の現金を温存する作戦に出ているのではないでしょうか。
また、政策金利がズンズンと上がっている現状では油田開発に投資するよりも、金融環境の変調に備える方が連続増配記録を伸ばせますし、配当で配っちゃうよりも得なんでしょうね。
ひろーさん
お久しぶりです。お元気そうで何よりです。
確かに積極的な油田開発には風当たりが強いのでしょうが、だからと言って長期でキャッシュを寝かせることは考えにくい。
ということで、配当で都合が悪いなら当面の間はさらなる自社株買いの実施に期待しています。
おはようございます。
エクソンモービルは唸るほどのCASHを抱えて、さてこれからどうするか、成長期待はここにはありませんが、
原油価格は永久には高止まりしないので、原油価格下落、バクソンモービルの時にそっとまた拾いにお伺いいたします。
ウィニングチケットさん
おはようございます。
増配だと批判の矢面にさらされるので自社株買いあたりが落としどころなんでしょうかねぇ~。
おっしゃるとおり原油価格は永久に高止まりすることはないわけで、下落時に拾う戦法が効果的かと。
現在の配当利回りは3.2%にまで下がっておりそろそろ売り時(一部)、と考えているところです。
なおびとさんの記事と皆様のコメントで改めて勉強致しました。原油価格見て上がった下った、ではいかんと。
COP27でしたか、も発破かけた声明を出していました。特に先進国に。アメリカの中間選挙もうすぐで、与党人気ないらしいです。政策が変わる事はないでしょうが、石油会社の経営って難しいですね。
ヨーロッパの環境活動家のパフォーマンス(名画にペンキかける、道路座り込みで救急車も通さず)に着いていけないです。
みずほさん
こんにちは。
中間選挙では与党民主党が劣勢のようですね。
個人的には企業、特にエネルギー企業へ攻撃するバイデンよりも大統領時代に大規模減税を実施したトランプ共和党に勝利してもらいたいところです。(その人間性は置いておいて、、、)
そうなれば残り2年はレイムダック状態でしょうから攻撃を緩めざるを得ないと思います。