バイオ医薬品銘柄のアムジェン(AMGN)が現地時間の1月31日に第4四半期決算を発表しました。
概要は以下のとおり。
売上は前年同期並み(前年同期比で0.1%の減収)の68.39億ドル。
但し製品売上は4%増加(数量ベースでは10%増)しており、新型コロナ関連の製造提携によるその他の収益が減少したこと等によりほぼ横ばいとなったことは抑えておく必要があるでしょう。
一方利益の方ですが、自己株買いにより発行済み株式数は減少したものの、その他の費用の増加等により会計基準ベースの1株利益(潜在株式調整後)、特殊要因を除いた調整後1株利益ともに前年同期比で減益に終わっています。
そしてアナリスト予想との比較では以下のとおり売上は予想を上回ったものの、調整後1株利益の方は予想を若干下回る結果となっています。
最後に2023年の通期予想ですが以下のとおり売上は260億ドル~272億ドル(前期比-1.2%から3.3%)のレンジ、また調整後1株利益は17.40ドル~18.60ドル(前期比-1.6%から5.1%)のレンジとしています。
また、インカムゲイン投資家注目の自己株買いですが、実施はするものの”5億ドルを超えない金額”、としており2022年から大きく減額しています。
以上、なかなか厳しい決算内容となりましたが、当方とりあえずこの銘柄をホールドします。
その理由ですが、まず上記予想数値には280億ドルもの資金を投じ買収するホライゾン・セラピューティクス社分が含まれていないこと。(買収完了は今期前半の予定。)
そして真の稼ぐ力を表す通期の営業キャッシュフローマージンは以下のとおり36.9%となっており前期比で改善していること。
もちろん買収による影響がプラスマイナスどちらに出るかはふたを開けてみなければわからないわけですが、期待を含め、
売上△、利益×、通期予想△ でも ホールド
とします。
(巨額買収をひかえる銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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