決算発表

ギリアド・サイエンシズの2025年第3四半期決算 実績〇、対市場予想〇、通期見通し〇=保有継続

バイオ医薬品銘柄のギリアド・サイエンシズ(GILD)が現地時間の10月30日に2025年第3四半期決算を発表しました。

概要は以下のとおり。

売上は前年同期比で3%増。

売上の明細は以下のとおり。

主力のHIV(エイズ治療薬)は4%増加したものの、新型コロナ治療薬のVeklury(レムデシビル)が前年同期比で60%減、C型肝炎治療薬が同20%減と第2四半期に続き大幅に減少、さらに細胞治療製品の売上も競争圧力により11%減少したこと等により、製品売上は前年同期比で2%の減収となりましたが、新型コロナ治療薬のVeklury(レムデシビル)を除く売上は4%の増収となっています。

また会社が期待を寄せるTrodelvy(乳がん等治療薬)は8%増となっています。

次に利益ですが、1株利益(潜在株式調整後)は2.43ドルと前年同期の1.00ドルから143%増となっていますが、これは主に前年度に計上された税引前仕掛研究開発の減損費用17億5,000万ドルが当期には発生しなかったこと等によるものであり、特殊要因を除く調整後1株利益は主にその他の収益が4億ドル増加したこと、仕掛研究開発費の減少等により2.47ドルと前年同期の2.02ドルから22%増となっています

次にアナリスト予想との比較では、以下のとおり売上、調整後1株利益共に予想を上回っています。

最後に注目の今期2025年の通期見通しですが、以下のとおり売上、利益共に前回見通しを上方修正しています。

尚、新薬開発関係で注目のHIV(エイズ)感染症の治療薬、レナカパビルですが、6月18日には米国食品医薬品局(FDA)により承認され、さらに7月には世界保健機関(WHO)によってHIV予防のための選択肢として年2回のレナカパビル投与を推奨するガイドラインが発行され、8月には欧州委員会(EC)が、HIV-1感染リスクの高い体重35kg以上の成人および青年における性行為によるHIV-1感染リスクを低減するための曝露前予防(PrEP)としての使用を承認したことを発表。

また、米国疾病予防管理センター(CDC)の新たなガイドラインにおいて、HIV曝露前予防(PrEP)として年2回の注射が強く推奨されました。

さらにCEOは「2026年に複数の製品発売の可能性、ギリアド史上最強の臨床パイプライン、そして2036年まで主要な独占販売権の喪失が予想されないことから、我々は事業の継続的な成長を推進する良好な態勢にある。」と述べており、来年もそこそこ期待できそうです。

ということで、

実績〇、対市場予想〇、通期見通し〇=保有継続

です。

(相変わらずHIV(エイズ)治療薬におんぶにだっこ状態の銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

 

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