全米に2,000以上の店舗を展開するアメリカ最大のディスカウントストアチェーンのターゲット(TGT)が現地時間の8月20日に2025年第2四半期決算を発表しました。(尚、ターゲットの決算期は1月となっており、過去記事では今期を2026年と表記していましたが、今回から2025年に変更しています。)
ターゲット(Target Corp)は、店舗及びデジタルチャネルを通じて、顧客に商品を販売する総合商品小売業者である。
【事業内容】
顧客に日用品とファッショナブルで差別化された商品を割引価格で提供する。
大半の店舗では、雑貨と食品を幅広く取り揃える。
商品のカテゴリーには、衣料品・アクセサリー、美容・家庭用品、食品・飲料、ハードライン、及び家庭用家具・装飾品が含まれる。
ほとんどの店舗は、17万平方フィート以上の広さがあり、従来のスーパーマーケットに匹敵する多様な雑貨と食品のフルラインを提供する。
デジタルチャネルでは、店舗で販売される多くの商品に加え、自営及び第三者が販売する補完的な品揃えを含む多様な商品と食品の品揃えを提供する。
ブランドには、「A New Day」、「Ava & Viv」、「Cloud Island」、「Favorite Day」等がある。
約2000の店舗と「Target.com」でサービスを提供する。
(SBI証券より)
概要は以下のとおり。
売上は前年同期比で0.9%の減収。
また既存店デジタル売上が4.3%増加したものの既存店舗売上が3.2%減少したことにより既存店売上高は1.9%の減収に終わっていますが、第1四半期比では減収幅が縮小しています。
次に利益は、会計基準ベースの1株利益及び調整後1株利益ともに関税関連およびその他のコスト圧力の継続により、前年同期の2.57ドルに対して2.05ドルと20.2%減に終わっています。
但し、アナリスト予想との比較では以下のとおり若干ですが売上、調整後1株利益ともに予想を上回っています。
最後に大注目の今期2025年の通期見通しですが、以下のとおり前回見通しの既存店売上高:1桁台前半の減少、1株利益:8.00ドル~10.00ドル、調整後1株利益:7.00ドル~9.00ドルを維持しています。
以上、前年同期比では減収減益に終わったわけですが、アナリスト予想を上回り、大幅な値引きもあり実店舗への来店客数は、第1四半期の2.4%減から第2四半期は1.3%減と減少幅が縮小。また来店1回あたりの平均消費額も改善し、前四半期の1.4%減に対し0.6%減にとどまるなど、アパレル、ビューティー、食品、家庭用品、ハードライン、生活必需品の6つの主要商品カテゴリーすべてで売上が改善。
そして厳しい小売環境における規律あるコスト管理など、回復の兆しが見えた決算だったとも言えます。
また市場では外部人材を登用しなかったことへの失望があるようですが、取締役会で11年にわたりターゲットを率いてきたブライアン・コーネル氏の後任として次期CEOに任命され、2026年2月1日に就任予定の49歳の現COOマイケル・フィデルケ氏の今後の手腕に注目したいと思います。
ということで、
実績✕ 対市場予想△ 通期見通し△ でも保有継続とします。
(54年という連続増配年数のみを妄信しての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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