決算発表

ビジネスブレイン太田昭和の2026年3月期第1四半期決算 実績〇、通期予想△、配当△ = 保有継続

コンサルやシステム開発等を手掛けるビジネスブレイン太田昭和(9658)が8月13日に2026年3月期1四半期決算を発表しました。

【特色】コンサル、システム構築・開発が柱。会計システムに強み。持分にグローバルセキュリティ社

【連結事業】コンサルティング・システム開発71(8)、マネージメントサービス(BPO)29(6) <25・3>

【上向く】柱のシステム開発は会計コンサルが好調。官公庁向けも伸びる。前期不調だった人事給与関連アウトソーシングも底打ち。子会社買収にかかるPMI費用が大幅に減る。前期発生した不採算案件は終息。人件費増を吸収し営業益上向く。増配。

【再 編】業績の足を引っ張る不採算案件撲滅に向けて管理体制強化へ。膨らむ研究開発費はAI活用による業務効率化推進。

【業種】 SI・ソフトウェア開発 時価総額順位 54/271社(会社四季報より)

概要は以下のとおり。

まず売上収益は、コンサルティング・システム開発他今四半期から変更した報告セグメント全てにおいて前年を上回る実績となり、全体としては前期比15%増の10,052百万円。

利益は、販売管理費が減価償却費や人員等委託費の増加等により前年同期比3.0%増加したものの、売上総利益が売上収益の増加とともに外注費、人件費ともに増加した一方、受注損失が減少する等により、前年同期比20.0%増加となり、※事業利益655百万円(前年同期比106.2%増)、営業利益655百万円(前年同期比105.4%増)、(親会社の所有者に帰属する)四半期利益551百万円(前年同期比188.1%増)と大幅な増益となっています。

※事業利益:特殊要因を除いた営業利益

一方注目の2026年3月期通期予想ですが、前回予想の売上収益:前期比9.8%増収の42,600百万円、事業利益・営業利益:前期比14.9%増の3,300百万円、当期利益:前期比3.7%増の2,560百万円を維持しています。

最後にこちらも注目の配当ですが、一時的な損益項目を除く連結配当性向40%を基本とする方針に基づき、2026年3月期は14.1%増配の年間89円とこちらも前回予想から修正はありません。

以上、第1四半期は四半期利益が前年同期比で3倍近い増益となったわけですが、4-9月期(上期)計画の10.6億円に対する進捗率は51.7%とほぼ計画通りということで、通期予想、配当予想ともに前回予想を維持したことはうなずけます。

要は二ケタ(14.1%)増配に向け順調なスタートを切った。

ということで、

実績〇、通期予想△、配当△ = 保有継続

です。

(関税措置に伴う顧客企業の設備投資動向の影響を大きく受けやすい銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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