米国を中心にレストラン・チェーンを展開するダーデン レストランツ(DRI)が現地時間の12月18日に2026年第2四半期決算を発表しました。(尚、ダーデン レストランツの決算期は5月となっています。)
ダーデン・レストランツ(Darden Restaurants Inc)はレストラン会社である。
【事業内容】
米国とカナダで、「Olive Garden」、「LongHorn Steakhouse」、「Yard House」、「Ruth’s Chris Steak House」、「Cheddar’s Scratch Kitchen」、「The Capital Grille」、「Chuy’s」、「Seasons 52」、「Eddie V’s」、「Bahama Breeze」という屋号でフルサービスのダイニングレストランを所有・運営する。
米国とカナダで約2140軒のレストランを所有・運営する。
セグメントには、「Olive Garden」、「LongHorn Steakhouse」、ファインダイニング、その他の事業が含まれる。「Olive Garden」は、米国でフルサービスのイタリアンダイニングレストランを運営する。
「LongHorn Steakhouse」は、特製ステーキやチキンのほか、サーモン、エビ、ハンバーガーなど、各種メニューを提供するフルサービスのステーキハウスレストランである。ファインダイニングセグメントには、「Ruth’s Chris」、「The Capital Grille」、「Eddie V’s」が含まれる。
その他の事業セグメントには、「Cheddar’s Scratch Kitchen」、「Yard House」、「Bahama Breeze」、「Seasons 52」、「The Capital Burger」などがある。
(SBI証券より)
概要は以下のとおり。
まず売上ですが、既存店売上高の4.3%増加と、30店舗の新規出店により前年同期比で7.3%の増収。
これをセグメント別に見ると主力のイタリア料理のオリーブ・ガーデン(Olive Garden)が5.4%増、ロングホーンステーキハウス(LongHorn Steakhouse)が9.3%増となるなど好調を維持、すべてのセグメントで増加しています。
また、既存店売上もオリーブ・ガーデンとロングホーンステーキハウスがそれぞれ4.7%、5.9%増とこちらもすべてのセグメントで増加、全体ではカジュアルダイニング業界平均(1.3%)を上回る4.3%の増収となっています。
続いて利益ですが、1株利益(潜在株式調整後)は、前年同期の1.82ドルに対し2.03ドルと11.5%増、そしてチューイズ(Chuy’s)レストランの買収関連費用やレストラン閉鎖費用(特殊要因)を除いた調整後1株利益は前年同期の2.03ドルに対し2.08ドルと2.5%増となっています。
またアナリスト予想との比較では、売上は予想を上回ったものの、調整後1株利益は予想を下回っています。
最後に注目の今期2026年の通期見通しですが、以下のとおり売上と既存店売上は前回見通しを引き上げたものの、継続事業からの調整後1株利益は前回見通しを維持しています。
但し、前回見通し同様、2026年は決算期間が52週から53週と1週間長くなることから、売上については1週間増加分の約2%の増加を、また1株利益については1週間増加分の約0.20ドルを含んでいる点は注意が必要です。
尚、2026年度は65~70店舗を新規オープンする計画であり、7億5000万~7億7500万ドルの設備投資を予定、前回予想からそれぞれ増加させています。
以上、利益はアナリスト予想を下回ったものの、既存店売上がプラスとなり増収増益とまずまずな決算と言えますが、仕入コスト(特に牛肉価格)、人件費上昇等により通期見通しの利益を据え置いたことは懸念点と言えます。
尚、自社株買いについては6月18日の取締役会で、発行済普通株式を最大10億ドルまで買い戻すことができる新たな自社株買いプログラムを承認していますが、当四半期中、約110万株を合計2億2,200万ドルで買い戻しています。
尚、ダーデンは長期戦略において、配当(配当性向50~60%)と自社株買い(1~2.5%)を通じて、年間で時価総額の4~5%を株主に還元することを目指しています。
ということで、実績〇、対市場予想✕、通期見通し△ で(も) ホールド
です。
(たとえどんな理由があろうとも、過去(2020年)に大減配を実施した銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
よろしければ応援クリックお願いします。
![]()
にほんブログ村

