米国で「チョコレートと言えばハーシーズ」でお馴染みのハーシー(ズ)(HSY)が現地時間の7月30日に2025年第2四半期決算を発表しました。
ハーシー(Hershey Co)はスナック会社である。
【事業内容】
北米菓子、北米塩味スナック、インターナショナルの3つのセグメントで運営される。
北米菓子セグメントは、米国とカナダで伝統的なチョコレート菓子及び非チョコレート菓子市場で地位を確立する。
北米塩味スナックセグメントは、米国での塩味スナック製品を担当する。
主な製品は、チョコレート菓子及びチョコレート以外の菓子製品、ガム及びミントのリフレッシュメント製品及びプロテインバー、ベーキング材料、トッピング及び飲料などのパントリーアイテム、スプレッド、バー、スナックバイトやミックス、ポップコーン、プレッツェルなどのスナックアイテムを提供する。「Hershey’s」、「Reese」、「Kisses」、「Kit Kat」、「Jolly Rancher」、「Twizzlers」、「Ice Breakers」などの90を超えるブランド名で、及び「SkinnyPop」、「Sour Strips」、「Pirate’s Booty」、「Dot’s Homestyle Pretzels」などの塩味スナックを含む製品を世界80か国以上で販売・流通する。
(SBI証券より)
まずこちらがGAAPベース、いわゆる会計基準ベースでの概要となります。
売上は、前年同期比+26.0%と大幅な増収。販売数量は約21%増加しましたが、これは主に2024年第2四半期にERPシステムを導入したことによる北米製菓部門と国際部門における在庫削減の反動、2025年のイースターシーズンが2024年と比較して時期がずれたこと、そしてハロウィンシーズンの注文の出荷が前年より早まったこと等が要因です。
そして利益ですが会計基準ベースの1株利益は前年同期比-65.2%と大幅な減益となっていますが、これは主に原材料費および製造費の上昇、デリバティブの時価評価損、広告宣伝費およびマーケティング費用の増加、実効税率の上昇等によるものであり、特殊要因を除いた調整後1株利益は、前年同期の1.27ドルに対して1.21ドルと4.7%の減益となっています。
次にアナリスト予想との比較ですが、以下のとおり売上、調整後1株利益ともに予想を上回りました。
最後に注目の2025年通期見通しですが、前回予想の売上高成長率:少なくとも2%、1株利益成長率:40%台後半の減少、調整後1株利益成長率:30%台半ばの減少に対し売上高成長率は前回見通しを維持したものの、1株利益成長率:50%の減少、調整後1株利益成長率:36%~38%の減少とし、利益については見通しを引き下げています。
尚引き下げの理由ですが、今回の見通しには前回見通しにおいて2四半期に見込まれる関税費用(約1,500万ドルから2,000万ドルの追加関税費用)のみが含まれていたのに対し、現在把握している通期の関税費用の見積もり(通期で約1億7,000万ドルから1億8,000万ドル)が反映されたため。
以上、第2四半期は売上は大きく伸びたものの、利益、特に通期予想に関しては非常に厳しい内容となりましたが、
・カカオの原材料コストの高止まり
・関税費用の大幅な増加
・消費支出の減少
というこの銘柄に限らず業界全体が直面するいわゆる三重苦を抱えている状況を考えれば十分及第点と言えるのではないか、
と考えています。
ということで、
売上〇、利益✕〇、通期見通し✕ =(でも) ホールド(様子見)
です。
(歴史的なカカオ価格の高止まりと関税に苦慮する銘柄への投資に当たってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
よろしければ応援クリックお願いします。
![]()
にほんブログ村

