IBMが現地時間の7月24日に2024年第2四半期決算を発表しました。
決算概要は以下のとおり。
まず売上ですが、157.7億ドルと前年同期比1.9%の増収、また為替の影響を除くと約4%の増収。
事業(セグメント)別の売上は以下のとおり。
コンサルティング(Consulting)事業は微減となったものの、注目のソフトウエア(Software)事業は前年同期比7.1%の増収となりアナリスト予想を上回りました。
次に売上総利益率(グロスマージン)ですが、こちらはソフトウエア事業(+1.5%増)をはじめファイナンシング事業以外の事業で増加、全体では56.8%と前年同期比で1.9%増となっています。
1株利益はソフトウエアに対する旺盛な需要と顧客の人工知能(AI)関連支出の増加が利益を押し上げ前年同期比で会計基準ベースで+14.0%、そして特殊要因を除いた調整後1株利益で+11.5%増と二ケタ増益。
また、アナリスト予想との比較では、以下のとおり売上、調整後1株利益ともに予想を上回っています。
最後に注目の今期2024年の通期予想ですが、売上成長率(為替の影響を除く)は引き続き1桁台半ばとしたものの、フリー・キャッシュ・フローは約120億ドルから120億ドル以上と前回予想を引き上げています。
以上、売上の伸びはともかく利益は好調を維持しているこの銘柄、通期予想で配当の源泉であるフリーキャッシュフローを上方修正したこと、また決算発表において顧客が最新技術の導入に取り組んでいることから人工知能(AI)事業の受注が急増したことを明らかにしたことは朗報。
ということで、売上〇、利益〇、予想△ = 保有継続
です。
(増配率が超低空飛行を続ける配当貴族銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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