ヘルスケア大手のジョンソン エンド ジョンソン(JNJ)が現地時間の1月23日に2023年第4四半期決算を発表しました。
まず以下がGAAPベース、いわゆる会計基準ベースでの概要。
売上は、前年同期比で7.3%の増収(為替の影響を除いた場合は7.2%の増収)。
これを以下事業セグメント別で見ると、革新的医薬品が抗がん剤「ダルザレックス」と「カルヴィクティ」、乾癬治療薬「ステラーラ」などが好調で前年同期比4.2%増。
そして医療技術部門では、22年12月に買収を完了した心臓ポンプメーカーの米アビオメッドが4.7%売り上げを押し上げた他、電気生理学製品、コンタクトレンズ等も牽引したことで前年同期比13.3%増と大きく増加しています。
次に利益ですが、1株利益は会計基準ベースでは前年同期比で39.3%の増益と大きく増加しましたが、特殊要因を除いた調整後1株利益は以下のとおり2.29ドルと11.7%の増益となっています。
またアナリスト予想との比較では以下のとおり若干ではありますが売上、調整後1株利益ともに予想を上回りました。
最後に注目の今期2024年通期予想ですが、売上は878億ドル~886億ドルと前期比4.5%~5.5%増、また調整後1株利益は10.55ドル~10.75ドルと前期比6.4%~8.4%増とし、それぞれアナリスト予想を上回りました。
以上、相変わらずの好決算ですが、この銘柄の上値を抑えているのがベビーパウダーに関する訴訟。
その訴訟に関して今回CFOが40以上の州から提起された調査に和解するため、約7億ドルを支払うことで暫定合意したことを明らかにしました。
もちろん今回の合意は52,000人以上の原告を含む訴訟の第一歩に過ぎないわけですが、今回のような決算を出し続ける限りこの問題を悲観的にとらえる必要はない、と考えています。
ということで、売上〇、利益〇、通期予想〇=ホールドです。
(25年初めにベストセラー医薬品(乾癬(かんせん)治療薬「ステラーラ」)が後発薬との競争に巻き込まれる銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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