現地時間の2月13日、飲料大手のコカ-コーラ(KO)が第4四半期決算を発表しました。
概要は以下のとおり。
まず売上高は前年同期比で7%の増収。
ちなみに為替や買収等の影響を除いたいわゆるオーガニック売上は12%の増収となっており、為替(ドル高)の影響(-4%)はあったものの、主に値上げ(9%)により増収を達成しています。
また第3四半期に続き販売数量が2%の増加となったことも(値上げにもかかわらず)消費者のコカ・コーラに対する旺盛な需要を表していると言えます。
次に当期利益ですが、会計基準ベースでの1株利益は前年同期の0.47ドルに対して0.46ドルと2%減となりましたが、減損やリストラ等の特殊要因を除いた以下調整後1株利益は10%の増益となっています。
そしてアナリスト予想(FactSet consensus)との比較では以下のとおり売上は予想を上回り調整後1株利益は予想と一致しています。
最後に注目の2024年通期予想(NONーGAAPベース)ですが、以下のとおり売上(通貨変動や買収などの影響を差し引いた実質売上)は6%~7%の増収、そして調整後1株利益は2023年に対し減速するものの4%~5%の増益予想としており、売上は市場予想を上回り利益は予想とほぼ一致しています。
コカ・コーラの強みと言えばそのブランド力にあるわけですが、クインシーCEOは、「2023年にコカ・コーラのブランド価値が80億ドル増加した。」と述べており、ブランドコンサルタントのカンターによると、コカ・コーラのブランド価値は7段階上昇し、世界で10番目に価値のあるブランドになったとのこと。
ということで、約60億ドルの自社株買いを維持していることも加味し、
売上○、利益〇△、予想△=ホールド
です。
(何やかや言ってもトータルリターン(10年)がライバルペプシコに後れを取っている銘柄への投資に当たってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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