食品大手のモンデリーズ・インターナショナル(MDLZ)が現地時間の7月30日に2024年第2四半期決算を発表しました。
企業概要
モンデレ(リー)ズ・インターナショナルは食品・飲料メーカー。スナック、飲料、チーズ・調理済み食品を扱う。
主要製品は「オレオ」・「ナビスコ」クッキー、「LU」ビスケット、「ミルカ」チョコレート、「トライデント」ガム、「タング」粉末ドリンクなど。
製品は165カ国で販売される。(YAHOOファイナンスより)
まずこちらがGAAPベース、いわゆる会計基準ベースでの概要となります。
売上は、前年同期比で既存事業売上が2.5%の増収となったものの、為替(ドル高)及び事業売却等の影響によって全体では1.9%の減収に終わりました。
そして利益ですが1株利益は前年同期比で34.8%の減益となっていますが、これはドル高および商品デリバティブの時価評価・事業売却・税法改正による影響、買収費用等によるものであり、特殊要因を除いた調整後1株利益は、支払利息の減少、発行済み株式数の減少等もあり以下のとおり前年同期の0.72ドルに対して0.86ドルと19.4%の増益となっています。
次にアナリスト予想との比較ですが、以下のとおり売上は若干予想を下回ったものの、調整後1株利益は予想を上回りました。
最後に注目の2024年通期予想ですが、前回予想の既存事業売上:+3%~+5%、調整後1株利益:1桁台後半の増益、フリーキャッシュフロー:35億ドル以上を維持しています。
以上、特に売上に関しては低調なパフォーマンスに終わったわけですが、これはこの銘柄に限った話ではない。
ドル高やインフレ等の非常にタフな事業環境の中にあっても第2四半期は前年同期、そして市場予想を上回る利益(調整後1株利益)を計上し、期の途中とは言え営業キャッシュフローは前年同期比で増加(+8.8%)していること、そして通期見通しを維持した点は十分評価すべきと考えています。
ということで、
売上✕、利益○、予想△ = ホールド
です。
(ドル高やインフレの影響を強く受ける銘柄への投資に当たってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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