食品大手のモンデリーズ・インターナショナル(MDLZ)が現地時間の7月29日に2025年第2四半期決算を発表しました。
モンデリーズ・インターナショナル(Mondelez International Inc)はスナック会社である。
【事業内容】チョコレート、ビスケット、焼き菓子の製造・販売を中核事業とする。
また、ガムやキャンディ、チーズ、食料品、粉末飲料など、隣接する地域に関連するカテゴリーで追加事業を行う。
そのポートフォリオには、「Oreo」、「Ritz」、「LU」、「Clif Bar」、「Tate’s Bake Shop」ビスケットやベイクドスナック、「Cadbury Dairy Milk」、「Milka」、「Toblerone」チョコレートなど、グローバル及びローカルブランドが含まれる。
セグメントには、中南米、アジア太平洋、中東、アフリカ(AMEA)、欧州、北米が含まれる。スーパーマーケットチェーン、卸売業者、スーパーセンター、クラブストア、量販店、流通業者、コンビニエンス ストア、ガソリン スタンド、ドラッグ ストア、バリュー ストア、その他の食品小売店に製品を販売する。また、様々な純粋な電子小売プラットフォーム、小売業者のデジタルプラットフォーム、消費者向け直販ウェブサイト、ソーシャルメディアプラットフォームを通じて、企業や消費者に直接製品を販売する。
(楽天証券より)
概要は以下のとおり。
売上は、数量と製品構成は悪化したものの、買収や値上げによる増加、さらに為替(ドル安)の影響等により前年同期比で7.7%の増収。
そして利益ですが1株利益は主にコモディティおよび通貨デリバティブによる時価評価の前年比好転、買収関連項目の前年比好転、税法改正施行に伴う前年度の不利な影響、年金加入状況の変化による影響等により前年同期比で8.9%の増益となったものの、デリバティブによる時価評価等の特殊要因を除いた調整後1株利益は、営業利益の減少、利息およびその他の費用の増加等により以下のとおり前年同期の0.83ドルに対し12%減の0.73ドルとなりました。
次にアナリスト予想との比較ですが、以下のとおり売上、調整後1株利益ともに予想を上回っています。
最後に注目の今期2025年通期見通しですが、前例のないカカオコストの高騰、地政学的リスク、規制リスク、商品関連リスクを含む広範なマクロ経済の不確実性により、前回予想の既存事業売上:約5%増、調整後1株利益:10%減、フリーキャッシュフロー:(2024年の35億ドルに対し)30億ドル以上を維持したものの、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)に準拠した貿易に対する潜在的な関税変更を反映していない点は注意が必要です
以上、関税の影響は含まれていないものの、通期見通しを維持。
またカカオ市場価格は、供給増加と需要減少の見通しを受け引き続き下落傾向にある点、そして カカオ先物市場は反転相場が続いており、長期的な価格安定が見込まれる点は朗報でしょう。
ということで、
売上〇、利益×〇、予想△ で保有継続
とします。
(相場は下落傾向にあるものの、冷静に見れば依然として前例のないカカオ価格に見舞われている銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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