現地時間の10月10日、食品大手のペプシコ(PEP)が第3四半期決算を発表しました。
その概要は以下のとおり。
まず売上高は前年同期比で6.7%の増収と第1四半期、第2四半期の2ケタ増収に対し勢いは衰えたものの増収を確保。
これをセグメント別データ(為替や買収等を除いたより実力値を表すNON-GAAPベース)で見ると、すべてのセグメントで増収。
但し、販売数量は全体で食品事業が1.5%減、そして飲料事業は横ばいとなっており、値上げによって増収となった点は第2四半期と同様。
つまり引き続き消費者が食品(スナック菓子等)や飲料の価格上昇を受け入れていることが示唆された、と言えます。
次に利益の方ですが、1株利益が15%(14.9%)増、そして特殊要因を除いたNON-GAAPベースの1株利益は以下のとおり前年同期の1.97ドルに対し2.25ドルと14.2%の増益となっています。
またアナリスト予想(FactSet consensus) との比較では売上は予想とほぼ一致、そして利益は4.7%増と予想を上回っています。
最後に注目の2023年通期予想(NONーGAAPベース)ですが、以下のとおり売上(通貨変動や買収などの影響を差し引いた実質売上)は前回予想を維持、一方調整後1株利益は前回予想を1%上方修正しています。
以上、売上が伸び悩みとなっている点はやや気になるものの利益の方は通期予想を引き上げており、さらに自社株買い(10億ドル)を継続しています。
ということで、
売上○△、利益○、通期予想〇=(もちろん)ホールド
です。
(トータルリターン(10年)が9.9%と市場平均の11.8%を下回る銘柄への投資に当たってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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