通信大手のAT&T(T)が現地時間の1月24日に第4四半期決算を発表しました。
まずは決算概要(会計基準ベース)は以下のとおり。
売上は前年同期比で2.2%の増収。
主力の通信事業は前年同期比4.1%の増収となっており、このうちワイヤレスサービスは3.9%の増収。
そして後払い携帯電話の契約者数は52万6000人の純増となり、その伸びは市場予想(48万件)を上回りました。
しかしビジネスワイヤライン(有線通信事業)が10.3%の減収と足を引っ張った状況は第3四半期と変わらず。
次に利益ですが、会計基準ベースの1株利益(継続事業)は0.30ドルと268億ドルの無形資産の巨額減損損失等を計上した前年同期の-3.20ドルに対し黒字転換したものの、年金費用や減損損失等の特殊要因を除いた調整後1株利益は以下のとおり前年同期の0.61に対しドル0.54ドルと11.5%減となっています。
またアナリスト予想との比較では、以下のとおり売上は予想を上回ったものの調整後1株利益は予想を下回っています。
但しこの銘柄の最大の注目点、配当の源泉であるフリーキャッシュフローは、以下のとおり通期で168億ドルと前期を上回ったばかりか約165億ドルとしていた見通しも上回りました。
最後に2024年通期見通しですが、フリーキャッシュフロー約170億ドル~180億ドル(アナリスト予想173億5,000万ドル)、また調整後1株利益2.15ドル~2.25ドル(アナリスト予想2.43ドル)としています。
以上、実績、予想ともに利益が市場予想を下回ったことは残念ですが、携帯電話の契約者数が予想を上回ったこと、さらに特にこの銘柄の場合投資家にとって重要な指標であり、配当(利回り6.5%)を支えるフリー・キャッシュフローが実績、予想ともにまずまずの数字であったことは朗報でしょう。
ということで、売上〇、利益×、フリーキャッシュフロー〇、予想△=保有継続
とします。
(株価上昇を忘れた銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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