エネルギー大手のエクソン・モービル(XOM)が現地時間の10月27日に第3四半期決算を発表しました。
エクソンと言えばすでに現地時間の10月4日にForm 8-Kを提出し、第3四半期の見通しを公表しており、調整後利益ベースで第2四半期の79億ドルに対して原油価格の上昇や石油精製マージンの改善もあり下限値で0つまり第2四半期と同額、そして上限値でプラス30億ドル、つまり109億ドルという数字を公表していました。
ということで、ある程度の安心感(=覚悟)を持って早速確認。
こちらはセグメント別の調整後当期利益を左から今期第3四半期、今期第2四半期、そして前期第3四半期の順に並べたもの。
今期第2四半期との比較では、Chemical(化学製品)事業が原料コストの上昇等によりマージンが低下したことで5.8億ドルの減少となったものの、主に原油価格の上昇、定期メンテナンス費の減少により原油・天然ガスの探査・生産を行うUpstream(アップストリーム)事業が15.5億ドルの増加となったことで、全体では第2四半期の7,874(百万)ドルに対し16%増の9,117(百万)ドルとなっています。
尚、アナリスト予想との比較では以下のとおり売上、調整後1株利益ともに予想を下回る結果となっています。
(エネルギー銘柄の場合将来の原油価格を予想することは極めて困難なため、アナリスト予想との比較をそれほど重要視する必要はないと考えています。)
以上、アナリスト予想は下回ったものの、調整後1株利益が事前見通しの範囲内であったこと、さらには先日発表したパイオニア・ナチュラル・リソーシズ(PXD)買収期待を加味しホールドとします。
第2四半期に対して66億ドル増加の160億ドルの営業キャッシュフローを生み出している以上、今回の決算が期待外れの決算とは言い難いと考えているところです。
(業績が原油、天然ガス価格に大きく依存する銘柄の購入にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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