半導体大手のブロードコム(AVGO)が現地時間の9月3日に第3四半期決算を発表しました。(ブロードコムの決算期は10月です。)
概要は以下のとおり。
売上はワイヤレス向けの売上の減少をクラウド向け等の売上がカバーし、前年同期比で6%の増収を達成。
そして会計基準ベースの1株利益(潜在株式調整後)は1.45ドルと15%の減益となったものの、買収関連無形資産の償却費や減損、リストラ、訴訟費用等を除外した調整後1株利益では5%増としっかりと増益を確保しています。
さらにキャッシュフロー関係では、営業キャッシュフロー、そしてフリーキャッシュフローともに30%を超える増益を達成。
EBITDAとは
EBITDAとはEarnings Before Interest Taxes Depreciation and Amortizationの略で、税引前利益に支払利息、減価償却費を加えて算出される利益を指します。
国によって金利水準、税率、減価償却方法などが違うため、国際的企業の収益力は一概に比較することはできません。
その点、EBITDAはその違いを最小限に抑えて利益の額を表すことを目的としていますから、国際的な企業、あるいは設備投資が多く減価償却負担の高い企業などの収益力を比較・分析する際にしばしば用いられます。
(SMBC日興証券)
ちなみに前回第2四半期決算発表時開示した予想値との比較は以下のとおり。
売上はほぼ上限値、調整後EBITDAでは予想を上回っています。
ちなみにアナリスト予想(FactSet)との比較は以下のとおりとなっており、こちらも売上、利益ともに予想を上回りました。
ということで、極めて順調な業績と言ってよいでしょう。
8月に初めて購入したこの銘柄ですが、現在の配当利回りは3.5%と4%を下回っています。
ただ以前より利回りのハードルを下げた当方としては、いまだ十分投資対象になり得る銘柄、と考えています。
(構造的循環銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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