半導体大手のブロードコム(AVGO)が現地時間の12月10日に第4四半期決算を発表しました。(ブロードコムの決算期は10月です。)
概要は以下のとおり。
売上はクラウド向けとブロードバンド向けの継続的な需要と企業の需要が引き続き低迷しているにもかかわらず、ワイヤレス向けの大幅な増加により前年同期比で12%の増収を達成。
そして会計基準ベースの1株利益(潜在株式調整後)は49%もの増益、さらに買収関連無形資産の償却費や税金費用等の特殊要因を除外した調整後1株利益でも18%の増益を達成しています。
ちなみにアナリスト予想(FactSet)との比較は以下のとおりとなっており、こちらも売上、利益ともに予想を上回りました。
さらに注目のキャッシュフロー関係では、営業キャッシュフロー、そしてフリーキャッシュフローともに第3四半期に続き30%を超える増加を達成。
EBITDAとは
EBITDAとはEarnings Before Interest Taxes Depreciation and Amortizationの略で、税引前利益に支払利息、減価償却費を加えて算出される利益を指します。
国によって金利水準、税率、減価償却方法などが違うため、国際的企業の収益力は一概に比較することはできません。
その点、EBITDAはその違いを最小限に抑えて利益の額を表すことを目的としていますから、国際的な企業、あるいは設備投資が多く減価償却負担の高い企業などの収益力を比較・分析する際にしばしば用いられます。
(SMBC日興証券)
ということで、うれしい結果に終わっています。
ただそれ以上に当方が注目していたもの、それが配当。
予想どおり今回決算と同時に次回12月末支払いの配当をリリース。
その内容ですが、前回までの1株当たり3.25ドルに対して3.60ドルと11%の増配を発表したのです。
まさにうれしさ倍増。
実はこの銘柄の増配に関しては今年の9月の記事で勝手試算に基づき、10%の増配を予想していました。
今年8月に初めて購入し、その後買い増しを続けたこの銘柄ですが株価は上昇を続け配当利回りは3.2%にまで低下。
それが今回の増配により利回りは3.5%へと上昇。
こういった瞬間が「インカムゲイン投資家として投資家身寄りに尽きる。」と言ったら言い過ぎでしょうか。
(構造的循環銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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