公益事業銘柄のサザン(SO)が現地時間の4月30日に第1四半期決算を発表しました。
サザンと言われてもピンと来ない方もいらっしゃるかもしれませんので、まずは会社概要から。
企業概要
サザンは公益事業持株会社。
子会社を通じて、3つの州の電気事業会社、4つの州の天然ガス配給会社、全米の卸売顧客にサービスを提供する競争力のある発電会社、大手分散エネルギーインフラストラクチャー会社、光ファイバーネットワーク、及び通信を通じて900万人の顧客にサービスを提供している。
原子力発電所、水力発電所、化石燃料発電所、複合サイクル・コジェネレーション発電所を所有、運営する。
また1世紀以上に渡ってエネルギーの未来を築き、無炭素原子力、先進的な炭素回収技術、天然ガス、再生可能エネルギー、エネルギー効率と貯蔵技術を含むエネルギー資源の完全なポートフォリオを開発。
さらに革新と低炭素の未来への業界をリードするという意志を通じて、顧客とコミュニティが成長と繁栄を促進するために必要なカスタマイズされたエネルギーソリューションを開発。
(YAHOOファイナンス及び会社HPより)
決算概要は以下のとおり。
こちらは会計基準ベースの数字となりますが、売上高は前年度比で7%の減収だったにもかかわらず利益の方は50%を超える大幅な減益となっています。
但し、前期との比較でより重要なのは特殊要因を除いたいわゆるNON-GAAPベースでの利益、ということでこちらとなります。
こちらは会計基準ベースから特殊要因を除いたベース(NON-GAAPベース)への調整表ですが、特に前期においてGulf Power Companyの売却を実施したことから、これら要因を除くと1株利益で0.78ドルと前年同期の数字(0.70ドル)をしっかりと上回っているのが見て取れます。
尚、注目の新型コロナウィルス肺炎の影響ですが、事業用電力の需要は減少しているものの家庭用が増加するなど深刻な影響となってはいない、とのこと。
そして今期2020年の通期予想1株利益は2月に公表した3.10ドルから3.22ドルのレンジを維持しています。
サザンと言えば現地時間の4月20日のコロナウィルスの真っただ中、これまでとなんら変わらぬ増配を発表したことは記憶に新しいところ。
御覧のとおり毎期判で押したように3%台をキープしているばかりか、過去70年以上の長きに渡り四半期毎に配当を支払い続けて来た上に、その期間において”一度たりとも減配をしたことがない”、という驚愕の記録をさらに伸ばしたのです。
リーマンショックをも超えると言われる歴史的に大激震の中で、インカムゲイン投資家としてこれほどの安心感があるでしょうか。
ということで、今後も超地味で日本ではほとんど見向きもされないこの銘柄の保有を続けていくつもりです。
(投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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