銘柄研究

銘柄研究 - ヘス・ミッドストリーム(HESM)について

今回は最近時間はたんまりあるのに銘柄研究をしていなかったことを深く反省し、久しぶりに銘柄研究の記事です。

タイトルのとおり取り上げた銘柄はヘス・ミッドストリーム(HESM)。

ヘス・ミッドストリーム(Hess Midstream LP)は、多様なミッドストリーム資産を所有・運営・開発・買収し、会社及び第三者顧客にサービスを提供するミッドストリーム会社である。

事業内容

ノースダコタ州ウィリストン盆地のBakken及びThree Forksシェール層に位置する石油、ガス、及び産水処理資産を所有する。

集積セグメントには、天然ガスの集積・圧縮、原油の集積、産出水の集積・処分を所有するHess North Dakota Pipeline Operations LPとHess Water Services Holdings LLCが含まれる。

処理・貯蔵セグメントには、Tiogaガス工場、LM4合併事業への株式投資、Mentor貯蔵ターミナルを所有するHess TGP Operations LPとHess Mentor Storage Holdings LLCが含まれる。

ターミナル及び輸出セグメントには、Rambergターミナル施設、Tioga鉄道ターミナル、原油貨車、Johnson’s Corner Headerシステム、及びその他ダコタアクセスパイプライン(DAPL)接続を所有するHess North Dakota Export Logistics Operations LPが含まれる。

(楽天証券より)

上記のとおりこの会社は石油・ガス開発で産出された原油、天然ガス等の集積、処理、貯蔵、輸送を行う会社であり、石油・ガス業界のミッドストリーム(中流)事業セクターに属しています。

ということで、直近の業績を確認(データ元は楽天証券)。まずは売上から。

こちらは2021年から2024年の売上推移となりますが、売上規模は直近でも15億ドル程度と大きくないものの増収を継続中。

続いては1株利益(潜在株式調整後)。

こちらもほぼ順調に右肩上がりとなっています。

では真の稼ぐ力を表す営業キャッシュフローマージンは?

営業キャッシュフローマージンとは

企業がどれほど効率的にキャッシュを稼いだかを示す指標であり、営業活動の結果として売上がどのくらいの営業キャッシュフローを生み出したかを表している。

計算式は、営業キャッシュフロー÷売上高で表される。

PL(損益計算書)上の利益はお化粧が可能だが、営業キャッシュフローは資金の入出金であり、会計基準・会計方針等の影響を受けないいわばごまかしのきかない数字である。

従って同業他社を比較する際にも有用である。

御覧のとおりこちらは2022年以降右肩下がりとなっていますが、マージンはなんと60%超えと非常に高い数字となっています。

では財務面はどうか?

具体的には財務の安定度合い。

使用したのは有利子負債営業キャッシュフロー倍率。

有利子負債営業キャッシュフロー倍率とは、簡単に言えば今ある借金を毎年の稼ぐ力で何年で返済できるか?という数字(年数)であり、数字が少なければ少ないほど返済能力が高い、つまり財務的に安定しているということになります。

<計算式>

有利子負債営業キャッシュフロー倍率=有利子負債÷営業キャッシュフロー

御覧のとおり3倍台で推移しており安定しています。

最後に注目の配当(増配率)の推移。

御覧のとおり2023年は10%を下回りましたが、それでも9%近い増配率となっており、2023年以外は10%超え、見事と言うしかありません。

尚、この銘柄がユニークなのは、一般的な企業が年1回増配を実施しているのに対し、ここ数年は四半期毎に増配を実施していること。また会社として1株当たり年間配当額の5%増加という目標を公表していますが、これまでは目標を上回る増配を実施しています。

以上見てきましたが、上記のとおり売上、利益、財務の安定性は問題なし。

そして何と言っても増配率が素晴らしい。

さらに現在の配当利回りはなんと8.3%と8%超えとなっている。

インカムゲイン投資家として十分購入候補になる銘柄と考えています。

但し、懸念点はある。

それがこちら。

こちらは配当性向の推移となりますが、御覧のとおり100%超えとなっており、無理をして増配している感は否めない。

さらに当方の場合、現在SBI証券をメイン口座にしていることも問題。

実はこの銘柄は現在SBI証券では取り扱っていないのです。

現在購入資金は配当金のみ、さらに米国株からの配当金がメインとなっていることからドルでの配当を一旦円転し、それを楽天証券口座に送金しさらにドルで購入する必要がある。(まあ手間はかかりますが、元が配当なので為替手数料にナーバスになる必要もないのですが、、、、)

ということで、SBIさん、是非この銘柄の早急なる取り扱いをお願い致します。

P.S.

ヘス・ミッドストリームについてはSBI証券で取り扱いをしていないため、これまで完全にノーマークでしたがX(エックス)でフォローさせていただいている時短父さんさん(時短父さん@米国高配当株投資 @jitanpapa)の投稿を読んで知った次第です。時短父さんさんにはこの場を借りて御礼申し上げます

(配当利回りが8%超えかつ配当性向が100%超えの銘柄への盲目的投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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