資産形成という御旗(みはた)の元、株式投資以外に金投資にも手を出した当方ですが、さらなる投資にも手を染める(まるで犯罪者扱い?)ことになります。
それがFX(外国為替証拠金取引)。
そのきっかけが外貨預金での成功。
以前の記事にも書きましたが、海外駐在時に貯めた外貨資金を日本に外貨のまま送金。
これを定期にすることで高利回りを享受、さらに大幅な円安となったところで売却したのでした。
これに味を占めた当方。
リーマンショックにより急激な円高が進んでいた2008年9月、再び外貨取引を始めることに。
外貨取引と言えばもちろんFX。
その魅力は手数料の安さ、そしてレバレッジ。
もちろんレバレッジとは借金であることなど百も承知。
しかし、「借金と言ったってあくまで程度の問題、無理しない程度であれば大丈夫。」と高をくくっていたのでした。
これが悲劇の始まり。
いかんせん始めたタイミングが悪すぎた。(言い訳)
米国に端を発したリーマンショックによりドルへの信頼が揺らぐ中、「安全資産」としての位置づけである円がどんどん買われた。
つまり円高が進んだのです。
(もちろん当時の日本政府があまりに無策だった、というのも非常に大きかったのですが。(逆恨み))
それも急激に。
ただ購入時点ではすでに大幅に円高が進んでおり、「さすがにここまで円高になればもうそろそろ底だろう。」と考えていた。
そして「過去10年で最高の円高レベルがロスカットポイント、まさかここまではないだろう。」
と安易に考えていた。
しかしこれが甘かった、未曾有の金融危機を完全に甘く見ていた。
ロスカットとは
ポジションの損益がある一定レベルに達した時に、更なる損失の拡大を未然に防ぐために、その対象ポジションを強制的に決済する制度のこと。
このロスカット・ルールが設けられていないと、預け入れた資産を全額失うばかりか、追加で資金を支払わなければならないこともあります。
<例>
USD/円レートが1$=100円の時に100万円の資金で10万通貨を購入。(レバレッジ10倍)
レートが円安に向かうと予測して買ったものの、レートは円高方向へ。
レートは1$=95円に。
その時点でロスカットレベルに達し、保有中のUSD/円10万通貨が自動的に決済され、損失50万円(10万通貨×5円)が確定した。
なにせ相手はリーマンショック、歴史に名を残す金融危機。(株式投資の時にも書きましたが、その渦中にいる時には円高の進行がいつ止まるかなど誰にもわかりはしないのです。⇒※これ、重要!)
取引していたポンドと豪ドルの下落(円高)は一向に収まる気配がありません。
「うわーー、円高が止まらんーーーー、まっ、まずい、これはまずいぞーーーー~!!」
しかし為替の神様は非情、手加減と言うものを知りません。
そんなある日、取引業者から一通のメールが。
—–Original Message—–
Subject:為替証拠金取引アラートのお知らせ
為替証拠金取引アラートのお知らせ
いつもご利用いただき、ありがとうございます。
お客さまの取引所為替証拠金取引につきまして、有効証拠金額が必要証拠金額の70%以下になりました。
有効証拠金額が必要証拠金額の50%以下になりますと、お持ちのポジションをすべて決済させていただきます。
取引内容のご確認をお願いします。
ご不明な点がございましたら、WEBサイトをご覧いただくか、もしくはカスタマーセンターにお問合せください。
もちろんすぐに追加すべき資金もなく、ただ為替ボードを呆然と見つめる中、そのわずか数分後、次のMailが、、、、
—–Original Message—–
Subject:為替証拠金取引ロスカット発注のお知らせ
為替証拠金取引ロスカット発注のお知らせ
いつも住信SBIネット銀行をご利用いただき、ありがとうございます。
お客さまの取引所為替証拠金取引につきまして、お持ちのポジションをすべて決済させていただきました。
取引内容は、取引所為替証拠金取引サイトにてご確認ください。
ご不明な点がございましたら、WEBサイトをご覧いただくか、もしくはカスタマーセンターにお問合せください。
「おっ、終わった、、、」
こうしてこの先教育費マックスを迎える子供を抱えた新米中年投資家は、一瞬にして400万円を超える大金を失ったのでした、、、(血の汗&涙)
つ、妻には言えない、、、(その2)
(FX取引にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
実はこれだけでは終わらなかった、、、中年投資家を襲ったさらなる試練とは? 次回に続く。
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こんばんは。
当方は外貨預金は米株を買うのにやっていますが、FXはやっていないです。
理由はブラウン運動(短期的なランダム運動のこような予測不能な例え)に借金をしてまで投資したいとは思わないからですね。
手数料・スワップポイントない為替のやりとりでは期待値は0となりますが、実際はスプレッドでマイナスですし、スワップポイントでもマイナスなのでどうやっても損と計算できます。
そんな事を言ってると妻の妹氏から」投資って言えばFXじゃね?なんで株なの?」という問いに数学の期待値を使わずにうまく説明できなかったのでした。
数学の道具は使えると特に確率・期待値はギャンブルをするのに踏みとどまれる訳ですが本来ヒトはワクワク感を求めがちなので難しいものです。
> 実際はスプレッドでマイナスですし、スワップポイントでもマイナスなので
実際にはスプレッドでマイナスになりますし、スワップポイントでもマイナスになる事もある、でした。
携帯端末で入力すると打ち間違いが発見しにくいですね。
ひろーさん
FXがゼロサムゲームであることは周知の事実。
しかし自分だけは負けるはずがない、そこに大きな落とし穴がありました。さらにリーマンショックという未曾有の金融危機でジエンド。FXはカジノ、これ肝に命じています。
正直者さん今晩は。
リーマンショックの時にFXやられたのですね。
そしてロスカットでやられちゃったのですね。
でもまだその先があるのですね。
それ以上の悲劇って何だろう?
興味津々です。
しかしそこから復活して、見事配当金300万円を十数年でやり遂げたわけですよね。
素晴らしすぎます!
それくらい配当金再投資は効果あるのでしょうね。
ひろーさんの書き込みも大変興味深いです。
期待値・確率的に、FXよりも配当金再投資と言うことでしょかね?
そうだとしたら心強いです。
そだおさん
株式投資の素晴らしいところはゼロサムではなくプラスサムゲームであること。そしてインカムゲイン投資では米国株が日本株を圧倒していること。ここにたどり着くまでに払った犠牲は大きかった、しかし今はそれらを補って余りあるリターンが得られている、それもすべて米国株のお陰です
おはようございます。
おっと、待望の不良中年さんの人気シリーズが
年末に来て続編続々アップですね(⌒‐⌒)
今回はほっほう、FXですか。
FXは、私の中では投資ではなく
トレード。
レバレッジが効いたちょっとスマートな言い回しの
投機ギャンブルですね。
株式への長期投資は、企業の成長による株価上昇、配当成長などチャリンチャリンとプラスが見込める投資ですが、FX通貨は高くなったり安くなったりは通貨が成長するのではなく通貨同士の瞬間瞬間の相対的な比較によるもの、、上がるか下がるか、上がり続けるか下がり続けるか、、難しいですね。
私も株式初心者で、いきなり日経先物に手を出して大火傷を負ったのが思い出されます(これは嫁には内緒にしてます脂汗)
ウィニングチケットさん
まさにF Xははギャンブル、通貨に成長なし!おっしゃる通りです。株式投資家って妻に必ず秘密があるような、お互い墓場まで持って行きましょう!?