ヘルスケア大手のジョンソン エンド ジョンソン(JNJ)が現地時間の1月26日に第4四半期決算を発表しました。
まずこちらがGAAPベース、いわゆる会計基準ベースでの概要となります。
まず売上ですが、全体では前年同期比で8.3%増(為替の影響を除いた場合は7.1%増)と大幅な増収となりました。
これをセグメント別で見ると、以下のとおり「医療機器」部門が前四半期に引き続きコロナウィルス流行の影響により減収となったものの、主力の「処方薬」は乾癬治療薬「ステララ」や抗がん剤「ダルザレックス」が2桁の伸びとなったこともあり16.3%増と大幅に増加、そしてベビー用品や市販薬を含む「消費者向け」も1.4%増と増収を確保しました。
しかし1株利益は会計基準ベースでは5割を超える大減益。
但しその一番の理由は29億ドルもの巨額の訴訟費用(一時費用)の発生によるもの。
無形資産の償却費や今回の訴訟費用等の特殊要因を除いたいわゆるNON-GAAPベースでは以下のとおり微減にとどまっています。
最後に2021年通期の業績予想ですが、以下のとおり売上、1株利益ともに前期(2020年)実績を大幅に上回る強気の数字を公表しています。
以上、相変わらずの素晴らしい決算内容。
尚、注目の新型コロナウィルスワクチンの臨床試験(治験)の状況ですが、治験データを来週初めに報告するとしており、契約国への供給目標も達成できる見込みであることを明らかにしています。
売上、利益、そして通期予想のすべてが市場予想を上回ったこの銘柄、売却する理由が見当たりません。
(治験発表に期待しての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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