ヘルスケア大手のジョンソン エンド ジョンソン(JNJ)が現地時間の3月30日、1月から着手していた新型コロナウイルスのワクチン開発で注目の発表をしました。
その内容ですが、現時点で有効なワクチンの絞り込みのためのヒトへの臨床試験(治験)を9月までに開始できる見通しで、並行して大量供給に向けた準備を進めているとのこと。
そしてワクチンの提供は緊急使用許可を得ることで来年2021年初頭にも始め、生産能力は早期に年間10億本まで引き上げることが可能としています。
この報道で株価は急騰。
30日の終値は前日比で8%もの上昇で終えています。
これは朗報。
もちろん投資家にとって、ではなくアメリカのみならず全世界にとって。
30日にコメディアンの志村けんさんが亡くなったことは8時だよ全員集合等の番組をリアルタイムで彼を見ていた当方にとって非常に大きな衝撃でした。
というかいまだにショックで今朝も早朝に目が覚めてしまいました。
そして彼の死でこの病の恐ろしさを身近に感じることとなりました。
そんな中、今回の報道。
実は3月半ばの時点で研究開発担当トップは治験開始時期の見込みを11月と話しており、今回の報道で前倒しで開発が進んでいることがわかりました。
ワクチンの1日も早い供給開始を願うばかりです。
ただ、ワクチンの供給がジョンソン エンド ジョンソンの業績に大きな影響(もちろんプラスの)を与えるのか?
ということになるとそれはないでしょう。
なぜなら実用化したワクチンは非営利事業として低価格で供給する方針だから。
今回のワクチン開発にあたっては、米国生物医学先端研究開発局(BARDA)と連携しており、ワクチン開発に10億ドル(約1070億円)を共同出資することも発表しています。
ただ、当方としては今回のある意味人類の危機ともいえる状況においては持株の利益などどうでも良い。
投資家としての立場など無視してもいい、という思いです。
いや、むしろある意味採算を度外視して開発にあたっているこの銘柄に感謝しかありません。
発表の中にあるCEOの言葉、
「世界最大のヘルスケアカンパニーとして、我々は日々世界中の人々の健康を改善する重大な責務を感じている。」
この言葉に純粋に共感したいと思います。
(発表後暴騰した銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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