現地時間の5月15日、2023年3月末時点のバークシャー・ハザウェイ(バフェット)の上場株式保有状況がSEC(米証券取引委員会)に開示されていましたので、早速いつものとおり比較表を作成しました。
以下が前回開示の2022年12月末との比較になります。
今回の主な注目点は以下のとおり。
まず新規取得(水色)では、ビザやマスターカードのブランドを冠したクレジットカード発行大手のキャピタル・ワンとアルコール飲料メーカー大手のディアジオ。
クレジットカードと言えばすでにアメリカン・エキスプレス、マスターカード、ビザを保有しているわけですが、さらにカード関連会社を取得したことになります。
一方銀行株(黄色)を見ると、資産管理業務大手のバンク・オブ・ニューヨーク・メロンと地銀大手USバンコープの株式はすべて売却しています。
ただバンク・オブ・アメリカは買い増しており、銀行株すべてに悲観的ということではなさそうです。
これは他の業種でも同様で、エネルギー銘柄(黄緑)ではシェブロンを一部売却した一方でオキシデンタル ペトロリアムは買い増し。
そしてIT大手(グレー)のアップルは買い増ししている一方でアマゾンを一部売却。
その他高級家具チェーンのRH(ピンク)と地政学的リスクの高まりに懸念を示していた台湾積体電路製造(TSMC ピンク)は今回すべて売却しています。
ということで、バフェットと言えばコカ・コーラやアメリカン・エキスプレスに代表されるように一見長期投資家のイメージがありますが、毎回比較表を作成しているとわずか3ヶ月で多くの銘柄を売却をしていることが見て取れるわけで、「短期投資家」としての一面があることはおさえておく必要があるでしょう。
以上ご参考まで。
(バフェットの保有銘柄を妄信しての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
よろしければ応援クリックお願いします。
にほんブログ村