「これから米国株投資を始めようとしている方が絶対に忘れてはいけないことは何ですか?」と聞かれたら、皆さんは何と答えますか?
やはりそれは「値幅制限」ではないでしょうか?
Q:値幅制限とは何ですか?
A:株価の異常な急騰や暴落を防ぐため、取引所によっては、1日の価格の変動幅を前日の終値を基準として上下一定範囲で制限しています。
これを「値幅制限」といいます。その制限値幅の上限まで上がることをストップ高、下限まで下がることをストップ安といいます。
(SBI証券)
ではなぜこれを忘れてはいけないのか?
その答えがこちら。
Q:外国(米国)株式に制限値幅・呼値等はありますか?
A:国内株式と違い制限値幅(ストップ高・ストップ安)はございません。
また、呼値は※1セント(0.01ドル)単位となります。
(SBI証券)
そう、米国株には値幅制限がないのです。
(但し以下のとおり市場全体の下落に対しては、サーキットブレーカー発動という制度はあります。)
【重要】米国株式市場サーキットブレイカー発動に際してのご注文について(SBI証券)
ニューヨーク証券取引所やNASDAQでは、急激な相場下落時にサーキットブレーカー制度を導入しております。
発動条件としては、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が選んだ500銘柄の時価総額をベースに算出される株価指数「S&P500」が急落することで発動し、具体的には以下の3段階となります。
相場の急変動が予想される際には、十分ご注意の上お取引いただくようお願いいたします。
<発動条件>
Level 1
現地取引時間9:30~15:25の間にS&P500が前日終値より7%下落した場合、15分間取引停止
↓
Level 2
現地取引時間9:30~15:25の間にS&P500が前日終値より13%下落した場合、15分間取引停止
↓
Level 3
現地取引時間中にS&P500が前日終値より20%下落した場合、終日取引停止
ちなみに日本株へ投資している方、またはされたことがある方は知っていると思いますが、日本株の場合は一日の売買における値動きの幅を価格水準に応じて一定に制限しており、値幅制限は前日の終値又は最終気配値段などを基準として基準値段に応じて決められています。
<例>
日本人が株式投資を始める場合、大抵の方はまず日本株へ投資し、その後に米国株、という方がほとんどではないかと思います。
すると、米国株も日本株のように値幅制限があるものだと思ってしまいがち。
しかし米国株は甘くない。
日本のように結果平等主義に基づく国の制限が入ることなどない。
その社会同様、株式投資も純粋に実力の世界。
ということで、これから米国株投資を始めようとしている方が、特に小型株やグロース株、さらにはイチかバチか(?)で問題のある企業等へ投資する場合にはくれぐれも気をつけていただければ、と思います。
P.S.
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(米国株での一発逆転狙いの投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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