ダウ構成銘柄の入れ替えによってこれまで構成銘柄だったファイザー(PFE)に代わりアムジェン(AMGN)が組み入れられたことはすでにお伝えしました。
企業概要
アムジェンはバイオ医薬品メーカーで、高度な細胞生物学と分子生物学に基づく治療薬の開発、製造、販売を展開する。
特にがん、腎臓病、炎症、腫瘍学の分野での治療薬の開発に注力、製品は診療所、透析センター、病院に販売される。
主要製品は、がん化学療法中の患者や透析患者向けの貧血症治療剤「アラネスプ」、白血球減少症治療剤「ニューラスタ」など。
(YAHOOファイナンス)
ただファイザーホルダーとして、今回の入れ替えには少々納得できない。
ということで、早速これら2銘柄を比較してみることに。
まず売上ですが、規模的にはファイザーがアムジェンの2倍以上と圧倒、しかし成長率ではそれほど大きな差はありません。
では肝心の稼ぐ力を表す営業キャッシュフローマージンは?
直近2019年ではその数字を落としたとは言え、なんと40%近いアムジェンがファイザーを圧倒している状況。
そしてキャッシュフローを見ると、フリーキャッシュフロー、配当支払後残高はともにプラスとなっていますが、規模を考えるとやはりアムジェンによりゆとりがある状況が見て取れます。
ダウ採用基準に増配率は考慮されていないでしょうが、参考までにその数字は以下のとおり。
ともに年々数字を落としているとは言え、御覧のとおりアムジェンがファイザーを圧倒。
すでに決算発表記事でお伝えしているとおり、ファイザーは特許切れや後発薬を中心としたアップジョン事業をスピンオフし今後は新薬開発、つまりバイオファーマ事業に経営資源を集中する予定。
ということは完全にマイランとかぶるわけです。
もちろん今後ファイザーが順調に新薬開発を成功させ、稼ぐ力(営業キャッシュフローマージン)をあげていく可能性も十分あるわけですが、あくまで現時点でこの2銘柄を比較した場合、
「やはり今回のダウの決定は妥当だった。」
と認めざるを得ない中年投資家なのでした。
(新規ダウ採用銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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アムジェンとファイザーの対決
なるほどなるほど
どちらも利益率高く
特にアムジェンの40%前後の利益率はやばいですね!!
どちらも
魅力的ですが、
私からすると購入するとなると
どちらも微妙な銘柄でなるほどございます。
アムジェンは配当貴族ですが、配当利回り
税引き後はなんと悲しい1%台。。
これでは驚異の増配力で毎年10%以上の増配を10年以上続けても
配当利回り税引き後では3%行くかどうかのレベル。。
ファイザーは、配当利回りはまずまずですが
減配歴もあり、増配し続けるか微妙で不安定。
今後の成長を考えれば多少の夢が見れるかという
ことで、ファイザーは株価下がったときにちょつとだけ
買いましてちょっとだけ保有しておりますが
買い増しは微妙です。
私はこのアムジェン、ファイザーの両雄よりも
ジョンソンエンドジョンソンとアッヴィ!
特にアッヴィに一番期待しております。
ウィニングチケットさん
貴殿の見立て、当方とほぼ同じです。
アムジェンの場合やはりその人気の高さ=利回りの低さがインカムゲイン投資家にはネックですね。
確かにファイザーは以前ワイス買収での大減配がありましたがその後は順調に増配を続けて来ました。
ただ今後に関してはやや不安というのも十分納得できます。
こんにちは。
ダウ銘柄の選定委員会は注意深く調べてみると配当抜きのリターンを最大化する中々手堅い銘柄選択をしてくる印象です。
やはりリターンの源泉は稼ぐ力。
配当で株主に還元することもいいですが、やはりR&Dに資金を振り向けて将来的な稼ぐ力への貢献を期待したいですね。
そういえば、配当好きには年4回と1月の特別配当の5回配当してくれるCME Group(CME)なんかも面白いんじゃないかと思いました。
CBOEなどの先物市場を運営している取引所グループなので、市場が不安定化しても稼ぐ力が高まるという中々アメリカらしい銘柄ですよ。
最近はまだ株価が戻っていないので配当2%弱の利回りをうろうろしています。
ひろーさん
こんばんは。
CMEですか、なかなか玄人好みのチョイスですね。
取引所でさまざまな商品を提供する企業であり、競争は激しいですが単なる取引所とは異なるところがいいですね。
旧ファルマシア(アップジョンとモンサントやカビ社がくっついた会社)やキリンビールでエスポーやグランを扱った経験がある 懐かしいな 一部ブラックだったが
らはならはなさん
コメントありがとうございます。
ファルマシアについてちょっと調べてみました。
日本法人がありファイザーに買収された会社なのですね、知りませんでした。