27日の米株式相場は大幅に続落。
一時は500ドル以上の暴落となりこの記事を書いている日本時間6時ちょっと前の時点でダウ工業株30種平均は400ドル以上値を下げています。
下落の原因として取り上げられているのはもちろん中国を震源とする新型肺炎。
感染の拡大が世界経済の足を引っ張るとの懸念が強まり、VIX指数(恐怖指数)が一時的に19に達する等投資家のリスク回避姿勢が強まった。
とマスコミは伝えています。
VIX指数とは
株価の先行きにどれほどの振れ幅(ボラティリティー)を投資家が見込んでいるかを示す「株価変動率指数」のうち、米国株を対象にした指数のこと。
通常、株安が懸念される局面で上昇し、20を超えると不安心理が高まっていると解釈される。(日経新聞より)
この先どこまで株価が下がるかはまさに神のみぞ知るところですが、インカムゲイン投資家としてこんな時いつも疑問に思うことがあります。
株価の変動にはおかまいなし、自分自身を含め皆昨日とまったく変わることなく今日も働いている。
そのような人々の働きによって企業は昨日と同様、自社の製品・サービスを提供している。
そして人々はいつもと変わらぬ製品・サービスを今日も購入している。
企業は昨日と変わらず自社製品・サービスを売り上げ、それを淡々と積み上げている。
そして暴落前とさほど変わらぬ利益と黙々と積み上げている。
・アルトリアやフィリップモリスは株価が暴落したからといって、急にタバコを作らなくなるのだろうか?
・人々は株価の変動に応じてタバコの本数を変えたりするのだろうか?
・ファイザーやジョンソン&ジョンソンは株価が暴落したからといって、治療薬や絆創膏、コンタクトレンズを作るのをやめるのだろうか?
・ファイザーやアッヴィは病に苦しむ入院患者のための薬剤の製造を止めてしまうのだろうか?
・人々は指を切っても「あっ、今日は株価が暴落してしまったから、、」と言ってバンドエイドをつけなくなってしまうのだろうか?
・AT&Tやベライゾン景気が悪いくなるからと言って通信を遮断して携帯を使えなくなるようにしてしまうのだろうか?
・コカ・コーラやペプシコは株価が急落した場合、ラインの稼働時間を短くする、といった規定でも設けているのだろうか?
・サザンやドミニオン・エナジー等の電力会社は電気の供給を止めてしまうのだろうか?
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将来の株価など誰にもわかりません。
今後も下落が続き、運悪くリーマンショック以上の下げ幅を記録するかもしれません。
株価が半減し、14,000ドル台をつけるかもしれません。
そして、28,000ドルに戻るまで何年もかかるかもしれません。
しかし、ディフェンシブ銘柄を中心に保有するインカムゲイン長期投資家にとってそんなことは気にする必要はありません。
真に気にすべきは、
保有する企業が昨日と同様、今日も自社の製品・サービスを提供しているか。
そして
いつもと変わらぬ価値の高い製品・サービスを人々が今日も変わらず購入し、満足しているか。
ではないでしょうか。
(暴落時の投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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