銘柄研究

ライバル比較 コカ・コーラ vs ペプシコ 配当性向編(2022年版)

飲料銘柄のライバルと言えばもちろんコカ・コーラ(KO)とペプシコ(PEP)。

(但し、コカ・コーラがほぼ飲料事業に特化しているのに対しペプシコは飲料事業の他にスナック事業、そしてシリアル事業の3本柱で事業運営しているという違いがあります。)

そして両者はともに連続増配銘柄、というか配当貴族銘柄。

コカ・コーラが61年、そしてペプシコは51年もの長きに渡り増配を続けています。

ちなみに最近の増配率の推移は以下のとおりとなっており、常にペプシコがリードしている状況。

では配当性向は?

ということで昨年に続き今年も確認してみました。

その結果がこちら。

こちらは両者の配当性向を比較したグラフとなりますが、PL(損益計算書)ベースの通常の配当性向ではなくキャッシュフローベースの配当性向となっています。

つまり企業が創出したキャッシュ、真に稼いだ利益(営業キャッシュフロー)の何%を配当支払に回したかを測定することで、配当による投資家への還元度合いをより厳密に示すものとなります。

これを見るとペプシコは右肩上がり状態にはあるものの、2018年以降は50%台をキープしているのに対して、コカ・コーラの方は2017年、18年の90%近い配当性向以降は変動が大きい状況が見て取れます。

そしてコカ・コーラの方がペプシコよりも配当性向が高い状態にある、

にもかかわらず増配率はペプシコより劣っていた、と見ることができます。

もちろん株主還元、つまり配当は個々の企業の政策、方針によって違いがでます。

言い方を変えれば過去においてはコカ・コーラの方がより積極的に株主還元を行っていた一方、ペプシコは徐々に配当性向(還元率)を上げて来た、と見ることもできます。

いずれにしても両社ともに甲乙つけがたい優良配当銘柄のわけですが、こうやって数字一つ比較してみることで両社の違いが見えて来るわけで、

やはり銘柄研究には終わりがない。

とあらためて感じています。

以上、ご参考まで。

(甲乙つけがたいライバル銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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