決算発表

エクソン・モービルが2025年第2四半期決算の利益見通しを開示

エネルギー大手のエクソン・モービル(XOM)が現地時間の7月7日にForm 8-Kを提出し、2025年第2四半期の利益見通しを開示しました。

Form 8-Kとは

Form 8-Kは、アメリカ合衆国において、株式公開企業(SEC登録企業)に提出が義務付けられている、SEC向け報告資料の開示様式(フォーム)のことをいいます。

現在、SEC登録企業では、会社支配権の変更、企業買収、行政処分、破産、取締役の退任、監査人の変更などの財政状態に影響を与えるイベント(特別な事象)が起こった場合に、このフォームを用いてSEC(米国証券取引委員会)に報告すると共に、迅速な対外発表が求められています。

(iFinanceより)

その内容をまとめたものが以下となります。

この表は上からセグメント別の2025年第1四半期の当期利益(NON-GAAPベース)、そして2025年第2四半期決算に影響を与える主な要因を市場要因と計画された要因や季節的要因等に分けて開示したものです。(単位は億ドル)

市場要因の内容としては、アップストリーム(上流)事業では原油価格、ガス価格、未決済デリバティブの時価評価の影響額、エネルギー製品事業では精製マージン及び未決済デリバティブの時価評価の影響額、そして化学製品事業と特殊製品事業では精製マージンの影響額となります。

また、計画された要因や季節的要因等に関する内容としては、計画されていた修繕費の変更の影響額となります。

まずエクソン・モービルの2025年第1四半期決算の調整後の当期利益は77億ドル。

そして今回、この実績に対して2025年第2四半期に影響を与える要因を開示したわけですが、影響額の合計額はいわゆる下限値でマイナス27億ドル、そして上限値でプラス5億ドルとなっています。

その内訳ですが、まずアップストリーム(上流)事業における影響額の合計額は主に原油・ガス価格の下落によりマイナス24億ドルからマイナス10億ドル。

またエネルギー製品(ガソリン・ディーゼル燃料)事業においては精製マージンの良化、未決済デリバティブの時価評価の影響等により0からプラス10億ドルを予想。

そして化学製品事業及び特殊製品においてはそれぞれマイナス2億ドルからプラス2億ドル、マイナス1億ドルからプラス3億ドルとしています。

通常我々投資家がこのような予想データを確認する際、頭に入れておくべきは下限値(悲観値)で見ておくこと。

となると下限値での影響額はマイナス27億ドル、つまり2025年第1四半期実績の77億ドルに対して50億ドル程度となります。

もちろん今回の見通しはすべての変動要因を網羅するものではなく、実際の業績とは差異が生じることは百も承知。

エクソンの第2四半期決算の発表日は現時点では8月1日(出典元:SBI証券)の予定。

トランプ政策により情勢は厳しいわけですが、インカムゲイン投資家として直近ではリーマンショックやコロナショックを42年連続増配という形でくぐり抜けて来たこの銘柄を売却するつもりはありません。

(業績が原油、天然ガス価格に大きく依存する銘柄の購入にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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