現地時間の10月12日、ヘルスケア大手のジョンソン エンド ジョンソン(JNJ)が新型コロナウイルスワクチンの臨床試験(治験)を一時中断した。
とマスコミ各社が報じました。(情報元は米国医療専門メディア「STAT」)
中断の理由ですが、治験参加者が原因不明の病気にかかったことが原因とのことですが、会社から独立した安全監視委員会が現在対象の病気を確認しているとして、プライバシー尊重の観点から詳細は明らかにしていません。
ジョンソン エンド ジョンソンのワクチン開発と言えば、ワクチン開発推進策「ワープスピード作戦」の支援対象となっており、米国生物医学先端研究開発局の資金援助を受けています。
現在米国のほか、アルゼンチン、ブラジル、チリ、メキシコ、南アフリカ等、海外でおよそ6万人を対象にした最終段階の治験が進行中となっており、2021年には世界で10億回分を供給する目標を掲げていました。
それが9月23日に最終段階の治験を開始したと発表したばかりで今回の問題が発覚。
新柄コロナワクチンに関しては、アストラゼネカも9月に副作用の疑いがあるとして、世界的な治験を中断しましたが安全性が確認されたとしてすでに治験を再開しています。(但しアメリカはいまだ中断中。)
折しも第3四半期決算の発表を現地時間の10月13日に予定しているこの銘柄。
今日の治験中断に関してどのようなコメントが出されるのか非常に注目されるところ。
また今回のニュースが今日これから市場が開く株価にどの程度の影響を与えるのかはわかりませんが、当方としてはこの銘柄の売却など全く考えていません。
そもそもジョンソン エンド ジョンソンも「病気や他の副作用はあらゆる臨床研究の予想される部分であり、治験を監視するための事前に指定されたガイドラインがある。」とコメントしているように、ワクチン開発における治験中断は決して珍しいことではありません。
そして仮に最悪の事態、つまり今回の治験参加者の病気が純粋にワクチン接種によって引き起こされたと断定され、最終治験が中止に追い込まれる、つまり新型コロナワクチンの開発が最終的に失敗に終わったとしても、当方はこの銘柄を気にせず保有し続けるつもりです。
もちろんその理由は、この銘柄が新型コロナワクチン開発に頼っているわけではないから。
たとえワクチンが製品化されなくても、十分な利益を上げ続けることができるから。
そういうことです。
(最終治験中の銘柄への現段階での投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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