富裕層への運用、相続コンサルを行う青山財産ネットワークス(8929)が11月14日に2024年12月期第3四半期決算を発表しました。
【特色】富裕層への運用、相続コンサルが柱。顧客増へ不動産運用商品組成にも注力。配当性向5割メド
【連結事業】財産コンサルティング20、不動産取引80 <23・12>
【連続最高益】不動産運用商品は288億円計画に向けて組成順調(前期244億円)。顧客増え、高粗利の財産承継も伸びる。5%超の昇給やDX投資負担をこなし、最高純益更新。25年12月期は運用商品の伸び鈍るが、財産コンサルが牽引。増益続く。
【紹介増】事業承継は地方金融機関との連携を強化。名古屋以西でも紹介が増えて大阪営業所を新設、今期末から本格稼働へ。
【業種】 不動産(住宅) 時価総額順位 18/98社
(会社四季報より)
概要は以下のとおり。
まず売上ですが財産コンサルティング(前年同期比29.1%増)及び不動産取引(前年同期比23.1%増)ともに前年同期を大幅に上回り、前年同期比24.2%の増収。
財産コンサルティング
個人資産家および企業オーナーに対して財産承継及び事業承継コンサルティングを提供。また独自の商品を開発して顧客の財産運用及び財産管理のコンサルティングも手掛ける。
不動産取引
財産コンサルティングの一環として、顧客の資産運用ニーズへの対応を図る目的から、不動産を仕入れ、不動産に関連した商品の開発を行い顧客等への販売を行う。
次に利益ですが、営業利益は利益率の高い財産コンサルティングの案件数が増加、売上総利益が大幅に増加したこと等により、前年同期比32.4%増、そして四半期純利益は前年同期の1,267百万円に対し33.3%増の1,689百万円となっています。
尚、2024年通期予想については、前回予想を据え置いています。
ちなみに現時点の進捗率は売上84.0%、営業利益68.9%、経常利益70.1%、当期純利益75.4%ということで据え置きも頷けます。
また、配当も年間46円と修正無しとしています。
最後に今回の決算での注目点は2つ。
まずはチェスター(東京都中央区)グループを傘下に迎え入れることを発表したこと。
全国に14拠点を展開する相続の専門家集団として、23年度の相続税申告件数は業界トップクラスのチェスターグループを傘下に迎え入れることで、ビジネスを強化する方針を示しました。
そして総額2,100百万円、1,250,000株を上限(発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合5.12%)とする自己株式の取得に係る事項を決議したことを発表。
株主還元に対する強い姿勢の表れと言えましょう。
以上、第3四半期が無事終了し、12%増配の実現に限りなく近づいたことは確か。
ということで、
実績〇 通期予想△ +自己株取得発表で保有継続です。
(連続増配・配当利回りのみを重視しての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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