ジョンソン・エンド・ジョンソンはコンシューマーヘルス(消費者向け)部門を分離、ケンビュー(KVUE)という別会社として上場したわけですが、現地時間の8月30日に分離完了に伴い通期見通しの下方修正を含む財務情報の開示を行いました。
通期見通しの修正内容は以下のとおり。
まず売上(会計基準ベース)は7月に発表された前回予想の988億ドル~998億から832億ドル~840億ドルに引き下げ。
そして調整後利益を1株当たり10.70ドル~10.80ドルから10.00ドル~10.10ドルに引き下げています。
コンシューマーヘルス部門を分離したわけですから、前回予想に対してそれぞれ減少しているのは当たり前。
尚、今期予想の(対前期比増減)の数字はもちろん前期においてもコンシューマーヘルス部門が分離されていた、と仮定しての比較。
今後は処方薬と医療機器の2事業での運営となるわけですが、売上、利益の成長予想はそれぞれ7.0%~8.0%増、12.0%~13.0%増としており、やはりコンシューマーヘルス事業を除いたこの2事業の成長率が高いことがわかります。
ということで、新生ジョンソン・エンド・ジョンソンの今後にある程度の期待が持てるわけですが、インカムゲイン投資家にとっての注目は配当。
1株当たり利益が減少するわけで、通常で考えれば減配となるはず。
しかし今回、
「1株当たり1.19ドルの四半期配当を維持する。」
と発表した。
ということで、この朗報に一安心。
ちなみにジョンソン・エンド・ジョンソンの増配タイミングでの配当のお知らせは4月。
今回のスピンオフで獲得した132億ドルのキャッシュの使い道と(今から)来年の増配率に注目しているところです。
(ベストセラー医薬品の特許切れが迫っている銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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