現地時間の4月23日、食品大手のペプシコ(PEP)が2024年第1四半期決算を発表しました。
その概要は以下のとおり。
まず売上高は前年同期比で2.3%の増収(為替の影響を除くと2.8%の増収)。
地域別に見るとメキシコ、ブラジル、中国等海外事業が好調で、北米での販売量落ち込みの影響を相殺。
但しクエーカーフーズ事業がサルモネラ菌の可能性があることから一部のバーおよびシリアルの自主回収をした影響で24%減となったことは懸念事項。
次に1株利益ですが、会計基準ベースでは前年同期の1.40ドルに対し1.48ドルと6%増、また特殊要因を除いたNON-GAAPベースの1株利益では以下のとおり前年同期の1.50ドルに対し1.61ドルと7%の増益となっています。
またアナリスト予想(FactSet consensus) との比較では売上、調整後1株利益ともに予想を上回っています。
最後に注目の2024年通期予想(NONーGAAPベース)ですが、以下のとおり売上(通貨変動や買収などの影響を差し引いた実質売上)は4%増、調整後1株利益は前年の7.62ドルに対し8.15ドルと7%の増益予想とし、前回予想を維持しています。
以上、サルモネラ菌の可能性があることからクエーカーフーズ事業が製品回収の影響で赤字に転落したことは懸念点として十分認識しておく必要がありますが、そんな中でも増収増益を確保し通期予想を維持したことは朗報、また自社株買い10億ドルの維持も考慮し、
売上〇、利益○、通期予想△=ホールド
とします。
(何やかや言ってもトータルリターン(10年)が市場平均を下回る銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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