米国を中心にレストラン・チェーンを展開するダーデン レストランツ(DRI)が現地時間の6月20日に2024年第4四半期決算を発表しました。(尚、ダーデン レストランツの決算期は5月となっています。)
ダーデン・レストランツ(Darden Restaurants Inc)は、フルサービスのレストラン事業を展開する。
【事業内容】
1850軒を超えるレストランを所有および運営する。
ブランドポートフォリオには、「Olive Garden」、「LongHorn Steakhouse」、「Yard House」、「Ruth’s Chris Steak House」、「Cheddar’s Scratch Kitchen」、「The Capital Grille」、「Seasons 52」、「Eddie V’s」、「Bahama Breeze」が含まれる。
事業セグメントにはオリーブガーデン、ロングホーンステーキハウス、ファインダイニング、その他の事業がある。
オリーブガーデンセグメントには、米国およびカナダで所有するレストラン「Olive Garden」が含まれる。
ロングホーンステーキハウスセグメントには、米国のレストラン「LongHorn Steakhouse」の業績が含まれる。
ファインダイニングセグメントは、フルサービスダイニングのうちファインダイニングの下位事業に該当するプレミアムブランドからなり、米国で所有するレストラン「The Capital Grille」および「Eddie V’s」が含まれる。
また、「Ruth’s Chris Steak House」では、ダーデンを代表する、米国農務省(USDA)プライム格付け肉のステーキを提供する。
(SBI証券より)
その概要は以下のとおり。
まず売上ですが、ルース・クリス・ステーキ・ハウスの直営店80店舗とその他37店舗の純増による売上高が牽引し前年同期比で7%の増収。
これをセグメント別に見ると以下のとおり主力のイタリア料理「オリーブ・ガーデン(Olive Garden)」をはじめすべてのセグメントで増収となっており、特に買収したステーキハウスチェーン、ルース・クリス(Ruth’s Chris)の売上があらたに加わったファインダイニング(Fine Dining)は56%の増収となっています。
但し、既存店売上は第3四半期(-1.0%)よりは良化したとは言え、ロングホーンステーキハウスが4%増と好調だったもののその他のセグメントが軒並みマイナスとなり前年同期比ではフラット。
続いて利益ですが、非継続事業を含む1株利益(潜在株式調整後)は前年同期比でマイナスとなったものの、ルース・クリスの買収関連費用を除いた調整後1株利益は前年同期の2.58ドルに対し2.65ドルと3%増となっています。
そしてアナリスト予想との比較では、以下のとおり売上は若干予想を下回ったものの、調整後1株利益は2.61ドルに対して2.65ドルと予想を上回っています。
最後に注目の今期通期予想ですが売上は118億ドルから119億ドル、既存店売上は1.0%から2.0%の伸びを見込んでいますが、アナリスト予想売上(ファクトセット)119億4000万ドルに対しては若干未達。
また既存店売上についてはレンジ内(アナリスト予想は1.9%増)となっています。
そして継続事業からの1株利益は予想9.40ドルから9.60ドルに対してアナリスト予想は9.52ドルとなっており、レンジ内となっています。
以上、消費者のインフレ懸念により特に低所得者世帯の消費が減少し既存店売上については厳しい状況が続いていますが、今期予想に関して売上は若干予想を下回ったものの既存店売上成長及び利益はレンジ内、ということでホッとしているところです。
また第4四半期末現在、10億ドルの自社株買い枠のうちの約9億1,500万ドルが残っており、今期も引き続き自社株買いが見込まれています。
ということで、売上△、利益〇、通期予想△ = ホールド
です。
(たとえどんな理由があろうとも、2020年に大減配を実施した銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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