銘柄研究

アトムを売却した合理的理由

以前の記事でステーキ宮、カルビ大将、寧々家などを展開するアトム(7412)の売却を考え始めている、と書きました。

【特色】ステーキ、回転ずし中心の外食中堅。居酒屋も。名古屋軸に東日本にも展開。コロワイド子会社

【単独事業】レストラン83(6)、居酒屋12(11)、カラオケ5(10)、たれ0(29)、他0(66) <24・3>

【下振れ】店舗数純減6(前期同21)前提。ステーキなど各業態は前半苦戦が想定超。下期にかけ販促強化や優待減額など経費圧縮も、前号比で営業黒字幅縮小。税費用重い。26年3月期は不採算店の改善効果効く。

【業態転換】26年3月期に20店舗の業態転換を計画。各地域で相対的に認知度が高い業態へ転換進め、店舗採算性の改善図る。居酒屋業態の新規出店は当面見合わせ。

【業種】 外食・娯楽サービス 時価総額順位 18/164社(会社四季報より)

この銘柄ですが、食事券優待銘柄として購入した銘柄。

購入時点での優待内容が100株保有で年間4,000ポイント(円分)と5%近い優待利回りだったことから迷わず購入を決めました。

しかし購入後業績悪化に伴い5月9日に「株主優待制度の変更に関するお知らせ」をリリースし、優待発行ポイントの半減を発表。

そして直近11月8日公表の2025年3月期第2四半期(中間期)決算は、前年同期に対し営業赤字が拡大(△172百万円⇒△330百万円)。

また、売上も1.4%の減収とさえない状況となっています。

優待目的での購入とは言え、業績が悪化すれば優待改悪の可能性が高まるのは自明の理。

というかそもそもまずは業績あっての優待。

今回の決算で通期予想を変更しませんでしたが、いくらなんでも下期6ヶ月で営業利益を1,183百万円にまで持っていけるとは到底思えない。

今後更なる優待内容の改悪も視野に入れねばならない。

ということで今回売却に踏み切りました。

幸い100株のみの保有であり、売却損は15,500円。

さらにこれまで10,000円分の優待ポイントを受領していますから、実質損失は5,500円という結果となりました。

今回のアトムの件で再認識したこと。

それは高優待利回りのワナ。

株主還元という意味で優待も配当と同様であり、高優待にはわけがある。

もちろん業績が順調に伸びていれば問題はありませんが、アトムのように業績が芳しくないにもかかわらず5%近い優待を提供している場合、大いにリスクあり。

と考えねばならない。

ただ何分肉好き&単細胞の当方、ステーキの誘惑に負けてしまった。(汗)

今回のアトムでの失敗を機に基本に立ち返り保有優待銘柄の業績チェックを真剣に行っているところです。

(まずは優待ありき、での投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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