たばこ銘柄のフィリップ・モリス・インターナショナル(PM)が現地時間の2月6日に2024年第4四半期決算を発表しました。
まず決算概要(会計基準ベース)は以下のとおり。
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売上は前年同期比で7.3%の増収と好調を維持。
これを製品別の出荷数量・金額で見ると以下のとおり紙巻きたばこは数量ベースで1.1%増と第3四半期に続いての増加。
また加熱式たばこは5.1%増、そして無煙たばこは2024年にFDAの認可を取得した経口無煙製品「ザイン」の好調もあり25.0%の増加。
そして金額ベースでは紙巻きたばこは値上げによって6.0%の増収、加熱式たばこと無煙たばこ合計で8.9%の増収となった状況が見て取れます。
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続いて利益ですが、1株利益は会計基準ベースで-0.38ドルと赤字転落となりましたが、これは主にカナダにおいてたばこ製品関連訴訟を抱える関連会社ロスマンズ・ベンソン・アンド・ヘッジズ(RBH)社への投資に関し連結対象外のままとなる可能性が高いと判断、公正価値が帳簿価額を下回っていることから減損費用23億カナダドルを計上したことによるもの。
この影響額(1.49ドル)を含む特殊要因を除いた調整後1株利益は、売上の増加等により以下のとおり前年同期の1.36ドルに対して1.55ドルと14.0%増となっています。
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次にアナリスト予想との比較ですが、売上、調整後1株利益ともに予想を上回っています。
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最後に注目の今期2025年の調整後1株利益の通期予想は、以下のとおり7.04ドル~7.17ドルとしており、2024年実績(6.57ドル)に対して7.2%~9.1%の増益予想と市場予想(6.99ドル)を上回りました。
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以上、実績といい見通しといい素晴らしい決算となりました。
またすでに紙巻きたばこに代わる製品の柱となりつつある加熱式たばこに加え、現在米国で販売されているすべての経口無煙製品「ザイン」ニコチン入りパウチが米国FDA(米国食品医薬品局)の認可を受けたことも今後に向け朗報でしょう。
ということで、売上〇、利益〇、通期予想〇 = 保有継続です。
(何やかや言ってもトータルリターンが市場平均を下回る銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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