銘柄研究

バークシャー・ハザウェイ(バフェット)の2025年6月末時点の保有全銘柄を開示します

現地時間の8月14日、2025年6月末時点のバークシャー・ハザウェイ(バフェット)の上場株式保有状況がSEC(米証券取引委員会)に開示されていましたので、早速いつものとおり比較表を作成しました。

尚、米証券取引委員会(SEC)に保有銘柄を開示する義務があるのは主に米国で上場する銘柄であり(但し一部銘柄の保有状況は非開示。)、日本の総合商社株等は対象外となっています。

以下が前回開示の2025年3月末との比較になります。

注目した主な変化点ですが、まず何と言っても医療保険大手ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)(NO.35 黄色参照)への新規投資でしょう。

昨年暮れから幹部への銃撃事件、医療費の高騰と政府の相次ぐ調査、さらにはサイバー攻撃等で株価は50%以上下落しているこの銘柄をあえて購入するあたりが、いかにもバークシャー(バフェット)といったところでしょうか。

また同じく黄色で色づけたセキュリティ製品プロバイダーのアレジオン(ALLE NO.1)、住宅建設会社のDRホートン(DHI NO.15)、屋外広告ラマー・アドバタイジング(LAMR NO.23)、鉄鋼メーカーのニューコア(NUE NO.30)へも新たに投資しています。

さらに株式の増加ということで言えば、エネルギー銘柄のシェブロン(NO.11 ブルー参照)、そしてレナー(NO.24 ブルー参照)への大幅な出資が明らかなり、DRホートンとあわせ住宅建設株への投資を拡大、さらに文字通りプール事業を営むプール・コーポレーション(NO.33 ブルー参照)の株数が増加しています。

一方、通信大手TモバイルUS(NO.36 ピンク参照)の株式をすべて売却、また、アップルとバンク・オブ・アメリカ(NO.6、8 黄緑参照)の株式を削減しています。

ということで、金融株の圧縮を継続する一方、医療、住宅、鉄鋼、消費関連には強気という姿が見て取れる内容となっています。

ご存じのとおりバフェットは5月3日に自身が率いるバークシャー・ハザウェイの年次株主総会の場で最高経営責任者(CEO)の職から退く考えを示し、後任にはグレッグ・アベル副会長(62)が2026年初頭に昇格する見通しとなっているわけですが、少なくともバフェットの目の黒いうちは何らかの形でバフェットの影響が反映されることは確実。

その意味では、第2四半期決算で38億ドルの減損損失を計上したクラフトハインツ(NO.21)は6月末時点で持株数の変動はなかったわけですが、今後の動向(手放すかどうか)に大いに注目しているところです。

以上ご参考まで。

(バフェットの保有銘柄を妄信しての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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POSTED COMMENT

  1. ウィニングチケット より:

    おはようございます。

    いつもバークシャー・ハサウェイのポートフォリオの記事アップありがとうございます。
    この記事は毎回毎回非常に興味深く読ませていただいています。ぜひとも今後とも定点観測で記事の更新を続けていただきたいです。

    今回は非常に注目すべき
    大きな大きな動きがあったように感じました。

    ☑️リスク削減
    アップルと金融株のポジション削減

    ☑️利下げに備え
    複数住宅銘柄への追加投資
    DHIレナー

    ☑️割安株購入
    半値に叩き売られた優良株への投資
    UNH

    • naobito より:

      ウィニングチケットさん
      おはようございます。
      いつも読んでいただいているようで感謝感謝です。
      また早速リツィートいただきましてありがとうございます。
      それにしてもウィニングチケットさんは情報の要約がとても上手ですね。毎回感心しています。

  2. ウィニングチケット より:

    ありがとうございます。
    そういえば、同じように「まとめ」が上手いとは
    よく言われます。
    自分では気が付いていなかったのですが、
    確かに要約やまとめや言い換えは得意かもしれません。
    気付きをありがとうございます。

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